あらすじ
初等部から大学院までをそなえた伝統ある名門校、雄弁学園。最大の特色は通常の科目の他に「雄弁」を学ぶこと。新任の教師、能瀬雅司(のせまさじ)は生徒から難問を突きつけられ、雄弁術で証明しなければならなくなった。失敗したら生徒たちに失格の烙印を押されてしまうだろう。新米教師は無事「試験」に合格できるのか? (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
雄弁とか、論理学という言葉に、もはや偏見に近い先入観を持っている。
だから、雄弁学園の生徒はみんなガリガリくん、その教師はきっと奇矯な魑魅魍魎のような人たち。
そういうのが次から次へと、ぞろぞろ出てきて詭弁を振るう小説なのかと(笑)。
本書は雄弁学園の初等部、中等部、高等部、そして大学と、それぞれの教師を主人公にした短編集。
学園長にのし上がる栗坂を狂言回しにして。
教師の休職、保護者のクレーム、学園内政治の紛争など、さまざまな困難にそれぞれの教師たちが立ち向かい、解決する姿が描かれる。
結構ヘビーなトラブルなのに、やけにあっさり解決するから、もしかすると短編にすることもなかったのではないかという気がする。
が、どの編も読後感はあたたかい。
論理学に偏見があっても、それなりに楽しめる。