あらすじ
連続テレビ小説『虎に翼』、アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の脚本家、吉田恵里香による解説「私たちはそれを知っている―暴力根絶のためにできること」収録!
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「どうすればよかったの? 殴られるだけ殴られて、結局あたしに死ねってこと?」。アメリカ、インド、シリアで、男(社会)からの攻撃に武力で反撃した3人の女性達。彼女達はなぜ抵抗しなければいけなかったのか、批判も伴う彼女達の抵抗によって、社会に変化はあったのか――。
著者でジャーナリストのエリザベス・フロックは、レイプ被害に遭い、相手に反撃しなかった後悔を抱えるなかで、本書を執筆。「彼女たちがとった行動は、結局のところ彼女たちを救ったのか、それとも逆に傷つけたのか。そしてその結果、制度に何らかの変化はあったのか」を問う本書は、痴漢を安全ピンで撃退することについて議論がある日本でも必読の一冊。
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Posted by ブクログ
読むのに体力が必要だった。
自己防衛、自分を取り巻く文化、コミュニティ、家族を守るため、取り戻すために、「暴力」を取らざるを得なかった女性3人に関する話であり、それは今も終わらず、継続している話である。
女性。カースト+女性。民族+女性。
自己の中には、権理、尊厳が含まれるが、往々にして女性はここが軽んじられている。皆が皆ではないが、時折、そういう人に遭遇するとひどく傷付く私がいる。男性側は、それがわからなかったり、自分にとって都合の良い、言い換えれば「便利」な女性以外は認めない。
何で性被害者が、加害者より社会的に傷付けられるのか。これも男女逆だったら、結果は違う。性加害者の社会復帰状況は不愉快でたまらない。男の社会的制裁なんて、極めて短期間。
登場人物皆が皆、完全無欠で優等生なわけでもない。日本、そして東京、都市部に住んでいる私の価値観が標準でもないが、それでも、それぞれの登場人物の思考や行動に目を潜めてしまうことがある。こういう見方こそが、その背後にある原因要因を見ておらず、狭い視野で物事を見てしまっているんだなと気付く。
吉田さんの解説で、改めて、登場人物を通じて考えたことを思い起こし、私自身を取りまく、これまでと現状を考える。気持ちは暗くなる。
我々を取り巻く問題課題は、一進一退だから、打破に向けての活動を論理的に表現するなんて難しい。本人だけでなく、関係者、宗教、文化、法律の観点からも、この背景が描かれていて、問題が複層的多面的である事がよくわかる。そして、それは私を取り巻く状況も同じ。
しんどい。
Posted by ブクログ
女性蔑視に対処するために、女性は暴力を手にして良いのか。
状況の違う、三つの社会でそれを観察する。
一つ目。マチズムのアメリカ。男性優位の社会。
建国のころかと思ったらほんのついこないだの南部のある州らしくて、本当に驚いた。今だにかと思う。
女性の権利より、男性のプライドを優先する社会と司法。
麻薬が絡んできたり単純に善悪で割り切れない。
二つ目。カースト制インド。不可触民の女性。
どこぞの宗教もそうだが、本当に、女性を対等なヒトとして扱わない文化を是とする世界がある。それに抗うべく、竹棒を持ち、男性を打擲する女性が立ち上がった。
それが万を擁する活動になる。
なにが凄いって、ただの暴力であれば当然男性の方が圧倒的に優位である。それに暴力だけで立ち向かうのは愚策だと思うのだが、意外に男性側がしゅんとしてしまうのは何。マッチョ米国とも違う、ただの権利の享受者であったということか。
もっとも、活動が拡大することで足元を見失い、何が正しいかが掌からこぼれていってしまう。
権利のために戦うというより、暴れることで得た解放感を手放さないようにより暴力に頼っているような感じがした。
三つ目。シリア。クルド。イスラム。
根本的に問題設定が違う気がした。
日本人女性作家の解説が、一番ムカついた。