あらすじ
教員・図書館職員・相談員など、日本の市区町村の非正規公務員割合が4割を超え、ワーキングプア化する中、この問題の第一人者である著者が、所属大学のゼミ生とともに現場取材を重ね、問題の解決に向けて考える。第一線のジャーナリストによる寄稿も収載。
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Posted by ブクログ
自分が当事者だからこそわかる部分と、いやそうでもないなあと思う部分とどちらもある。
専門職であるのに、その部分は待遇として全く評価されていないように見えてしまうのは、「効率よく」専門知を利用したい行政機関の思惑があるからか。
最近は、福祉職を正規職員として採らなければいけないという意識が自治体にも出てきているようで、実際そういう動きもあるけれど、根本的な変化には至っていないのが現実。
大学のゼミ生が取材してまとめ上げた結果を書籍にしたものだということだが、コンパクトながら、非正規雇用という制度の問題を鋭くついた名著では。
問題意識を持ってくれる人が1人でも増え、社会の考え方も変わっていくよう願うばかり。