【感想・ネタバレ】花くずし・改のレビュー

みなみ恵夢

江戸時代、公儀伊賀組の下忍・沙也可は「尾張大納言の隠居を悶絶死させよ」との密命を受け、陰間となって近づく。もくろみ通り隠居は沙也可のカラダをもてあそぶが、肝心の暗殺に失敗する。しかしそのときある男が沙也可の命を救い、沙也可は生まれて初めて恋をした。人間以下の存在としてすべての感情を捨て去った男が命をかけて恋をした……この恋、成就するものか！？

[ブクログ · ★★★☆☆]

心を捨て去り、性具と化した沙也可は、その妖艶な身体で情欲を誘い、命を吸う妖花のように生きてきた。その沙也可に大納言暗殺の密命が下る。何人もの男に身体を開き、閉ざされた心の闇にひとすじの光が…。禁断の恋を知りつつ、忍ぶ想いは叶うのか！？