【感想・ネタバレ】先生!なぜその生きものに惚れたんですか?のレビュー

あらすじ

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「可愛いだけでは生きていけません。お尻で敵の頭蓋骨を粉砕することもできる、それがウォンバットです」
高野光太郎(ウォンバット研究者)

★新しい生きもの本が生まれました★

この本は、生物学者10人による「研究ものがたり」
生きものと向き合い続ける生物学者(先生)たちの、静かな情熱の記録です。

ウォンバット、カモノハシ、ナメクジ、ナマコ、カラス、ナマケモノ、シャチ、アリ、ダイオウイカ、オオグソクムシ……。
少し不思議で、どこか惹きつけられる生きものたち。

なぜその生きものを研究しているのか?
どのように出会い、何に心を動かされたのか?

インタビューによって届けられる、先生たちのリアルな声。生きものの生態はもちろん、それぞれの先生によって、向き合い方が違うから面白い。

研究のきっかけ、観察のよろこび、フィールドでの苦労、思いがけない発見──
生きものとともに歩む、十人十色のドラマがここにはあります。

★ラインナップ★

・ウォンバット
「かわいい見た目で残虐な一面もある
ギャップ萌えアイドル」
サンシャインコースト大学 Detection Dogs for Conservation 研究員
高野光太郎

・オオグソクムシ
「『わからなさ』を観察することで、
深海生物の『心』に迫る」
信州大学 繊維学部 准教授
森山 徹

・カラス
「時として人に煙たがれる生き方から見えてきた
逞しさと愛嬌」
東京大学総合研究博物館 特任准教授
松原 始

・ナマコ
「脳を持たないナマコに学ぶ
シンプルで大胆な生き様『なまこも~ど』のススメ」
黒島研究所 特別研究員、東京大学医学部附属病院 助教
一橋和義

・キイロシリアゲアリ

「交尾は生涯一度きり。
なのに10年以上産卵を続ける
女王アリの秘密にせまる」
甲南大学 理工学部 准教授
後藤彩子

・ナメクジ
「カタツムリと明暗を分けた
不快害虫のエレジー」
岡山理科大学 生物地球学部 准教

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

最強のケツを持つ生き物のことなんて、
生きてて知ることなんて絶対なかった‥
もう、冒頭のウォンバットの衝撃が凄すぎた!
今すぐ話したくなる知識の本!

そして読んでて感じたのが、
研究するきっかけは必ずしも興味があったからではなくて、たまたまということもあること。
それでも研究の第一人者と呼ばれるほどで、きっかけがなんであれ、しっかり真剣に向き合うことが本当に大切なんだと思わされました。

小学生〜中学生が読んでも面白そう!

0
2025年11月12日

Posted by ブクログ

マイナーな生き物の話も面白いですが、それを研究している人が、研究のきっかけなど語っているのが面白い
特にナメクジが好きなわけではないけど、とか
ダンゴムシ的なグソクムシとか

0
2025年10月07日

Posted by ブクログ

動物に関する研究者の話は大好物。
知的好奇心を満たしつつも、更にムクムクと湧きあがってくるのを感じる。

ウォンバット、カモノハシ、ナメクジ、ナマコ、カラス、ナマケモノ、シャチ、アリ、ダイオウイカ、オオグソクムシ……。
動物の知られざる世界、研究者の熱い思いと地道な研究の様子は興味深くおもしろい。

ある研究者の言葉が印象的
『人間の尺度で観察していると見落としてしまうものもあるのではないか?』

事実を目にしても、人間の尺度で解釈しているとその本質は見えない。
これって人間関係にも当てはまる気がします。
表面的なものを見て勝手に判断してしまっていること、多いはず……

動物関連の本を読んでいると、あちらこちらで地球温暖化がもたらす変化の大きさや危惧する記述を見かけます。人間の行為が巡り巡って、今、自分たちに返ってきている。
日々の生活のなかで、研究者はひとつのことを細かく突きつめながら地球規模に目を向ける機会が多く、研究対象を通して大局を眺めているのだろうなと感じました。

本を読まなければ出会えない、未知の世界を感じられる読書でした。
読み足りず「もう知りたい!」と感じる動物がいるので、関連本を探してみようと思います。

0
2025年09月27日

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