あらすじ
実母の幼馴染みの女性に育てられたお佐奈は、江戸は深川清住町の船頭と夫婦(めおと)になった。そんな彼女の前に、亡くなったと聞かされていた実母が訪ねてきた。お佐奈を産んですぐ、上方へ男と駆け落ちしたのだと言う。身勝手な実母の帰郷に憤懣(ふんまん)やるかたないお佐奈だったが、なんと実母は、姑(しゅうとめ)のもとで働くことになり……。三人の母との間で起こる数々の難事を通じて、親子の在り方を描く感動の家族小説。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
タイトルの語呂は良くないですが、本編はいたって読みやすい時代小説です。
お佐奈(18歳)の夫周平は、ひとたび大川(隅田川)に猪牙舟を繰り出せば川岸の女達からキャーキャー騒がれるほどのイケメン船頭。いやいやそんな事ってあります?さすがにこれは盛りすぎだろうと思うのだが、中島要さんの本はところどころ実話や史実を交えてくるので侮れない。今回も永代橋の事件が取り上げられています。