あらすじ
医療の臨界点を描き続けた傑作コミックス『ブラックジャックによろしく』初のノベライズ!
さらにカバーイラストは原作者・佐藤秀峰 描き下ろし!
【あらすじ】
斉藤英二郎。32歳。名門・永禄大学医学部を卒業し、今は銚子徳操会病院で勤務する外科医。研修医時代こそ様々な医局で若さゆえの衝突を起こした彼も、目の前の患者と向き合うという答えに辿り着いてからは、平凡ながらも充実した日常を過ごしていた。
――2011年3月11日14時46分。『あの震災』が起きる前までは。
激動と混乱に巻き込まれる医療現場。生死をかけた手術の連続。砕け散った『昨日と同じ今日』を前に、斉藤は再び自分に問いかける。
「医者って一体、なんなんだ?」
医療の本質と戦い続けた男・斉藤英二郎が『311という病』と向き合う。『ブラックジャックによろしく』のその後を描く、初のノベライズ。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
マンガが復活!とおもって買ったら小説だった。
内容は3.11×斎藤ってかんじ。
結構窮地での状態を考えさせられる作品で、今回もあらためていろいろ考えさせたれた。
著者が変わっている?けど、斎藤らしさもかわらず、面白かった。
Posted by ブクログ
たまたま本屋でみつけて読みましたが想像以上に面白かったです。久しぶりに会えた斉藤先生に懐かしさを覚えつつ、しっかり小説の中で話が終わっているのも良かったです。漫画未読の方でも震災の状況を医師の視点からみれるという点で十分楽しめると思います。
自分も小売業で働いていまして当時は大量に水を買いに来るお客さんに疲れてしまうこともありましたが小説の中で水の大事さがよくわかり、少しでも被災地の助けになれたのかなと思うと少し嬉しくになりました。
次作があるならまた読んでみたいですね。
Posted by ブクログ
「新ブラックジャックによろしく」後の斉藤英二郎が、
東日本大震災直後に、福島県の沿岸部のとある病院で、
災害派遣ボランティアとして従事する様子が描かれる。
斉藤先生の青臭さは、相変わらず健在ではあるが、
32歳という年齢と、臨床医という経験のわりに、
言ってること、やってることが、
研修医時代と変わらない様子は、
青臭いといぅよりも、成長してないといぅ感じがして、
ちと残念でした…。
Dr.コトーばりの臨床医になっていて欲しかった…。
内容も、震災直後の被災地の状況を、
正確にトレースするだけで、十分にドラマチックなのに、
中途半端に、創作エピソードをはさんでしまってるので、
むしろ、白々しさ感すら感じたかも…。
作者が、被災地を自分の目で見ていたら、
斉藤先生のキャラクター設定も、お話も、
もっとストレートに描くことができたんじゃないかな~。
事実は小説より奇なり、的な作品になってしまってた…。