あらすじ
ため息をつき、本をベッドに伏せる。前に読んだはずだけど、こんな題名だったろうか? 壁にかかった写真の額を見上げる。これもこんな写真じゃなかったはず。この九年間で本当にあったことと、今おぼえていることが喰い違っている。まるで過去が変えられてしまったかのよう。大学生のポーリィは、十歳のころの思い出をたぐり寄せた。そうだ、近くの屋敷でお葬式が! そこで、あの人、リンさんと出会って、ずっと歳上の男の人なのに仲良しになって、それから……それから、とても恐ろしい何かが起こりはじめた……失われた時を求める少女の、愛と成長と闘いをつづる現代魔法譚!/解説=三村美衣
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Posted by ブクログ
記憶をすり替えられていることに気づいたポーリィが、失った記憶を取り戻していく物語。
なんだけど、相変わらずのスロースターターで、細かい部分は全然よくわからないし、ちなみに最後まで読んでも結局どんな話なのかを説明できない。なんか煙に巻かれたような気分。
それでも熱烈なファンがいることがわかるというか、癖になるDWJ。もう一周したくなる。ハウルもそうだけど、色んなところにヒントがあるのに初読じゃわからんのよ。
あとこれはたぶん妖精の要素とかイギリスの民話をわかっていた方が楽しめたんだろうな。精進します。
それにしてもポーリィは私の大好きな勇敢で勝ち気なヒロインだし、リンさんは若いイケメンだと信じています。
Posted by ブクログ
ダイアナ・ウィン・ジョーンズの作品は『アーヤと魔女』『魔法使いハウルと火の悪魔』に続いて三作目。
辛口感想になります。ご注意を。
私、この作家さん合わないわ…。話の筋はわかった。けど、文章がわかりづらい。回りくどい。登場人物の行動論理が「そうはならないのでは?」と何度も思わされる。登場人物も魅力的な人がいない。
仕掛けや筋は人によっては面白いかもしれないし好きな人もいるだろう。それは分かる。けど私は好きではなかった。はっきり言って、ラストのポーリィとトムが恋仲?なところも…イマイチ…別にいいじゃん、ちょっと年上の男の人と不思議な体験をしたってことで…なんでチューすんのよ…いらんやん…しかもポーリィなんで好きでもないセブに何度もキスさせてんの?婚約までして…解せぬ…
主人公ポーリィがすぐ危険に突っ込んでいく、「長くつ下のピッピ」タイプの女の子というのも苦手だ。素直じゃない性格も。かつ家庭環境もひどすぎて読むのつらかった…お母さんも恋に生きる女で苦手だ…お父さんは論外。まともなのおばあちゃんだけやん…
そして翻訳もけっこう分かりづらい。ところどころ原語ではどうなってるのか確かめたい衝動に駆られるし誤字もある。せっかく新装版出すならちゃんと新訳にした方が良かったろうしせめて誤字脱字は直そうよ…と思ったのでした。
最初から最後まで脱落しそうだった〜。
けっきょく『火と毒草』って写真なの?絵なの?本文中では「写真」という訳語を当てられてるところが多かったけど「絵」となっている箇所もあり、でも「撮影した」というような文言も出てくるから写真なんだろうけど…とかいうのも分かりづらいし!とにかく、フラストレーションの溜まる作品でした。
最後に何か、いいところ…。
あ!本のタイトルがたくさん出てきたのは良かった!未読のものもかなりあるけど経典なヨーロッパの作品がざくざく出てきたよね。読みたくなりました!特に『金枝篇』は前から気になってるし『三銃士』は読みかけなのでこれを機に読もうかな✨