あらすじ
戦後80年のいま、戦争の真実を知るための必読書、待望の新装版!
本書は、戦争がいかに不条理、不合理で、愚かしく、残酷で、悲惨で不毛なものなのか、戦争体験者や軍事専門家に聞いてわかった、教科書では学べない戦争の真実を知ってもらいたいとの思いを込めて、2017年に刊行した『丹羽宇一郎 戦争の大問題』に、著者が東洋経済オンラインに執筆した戦争に関する記事を巻末に掲載した新装版です。
■本書の3大特徴
★★★戦場の真実がわかる
資料をもとに歴史家が書いた権威ある戦争研究の書籍とは違い、著者自ら、日中戦争・太平洋戦争で武器を手にした体験者を訪れ、専門家から見過ごされてきた多くの事実を聞いています。中国の広大な大地で、戦争末期の満州で、極寒のシベリアで、フィリピンの山中で、いったい何があったのか?
★★★日本の防衛力の真実がわかる
日本が自ら戦争を仕掛けることはないでしょう。しかし、北朝鮮や中国が日本を攻撃しないとは言い切れません。戦争に巻き込まれる危険は常にあります。日本を守るのは誰でしょうか? 自衛隊でしょうか? 米軍でしょうか? 軍事・安全保障の専門家に聞いた、本当の日本の防衛力。
★★★日本が目指すべき道がわかる
日本が目指すべきは世界中から尊敬される国です。世界を屈服させる強国ではありません。世界が感服するよい手本となる国です。戦争はしてはいけない。戦争から得られるものは何もない。戦争体験の教訓を学ぶことが、日本を再び戦争に導かない力となり、同時に世界に貢献できる手がかりとなるでしょう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
生命が育まれた奇跡の天体、地球。ここで、領土という目に見えない境界を引きながら、領土を超えてチョッカイを出すヒトたちがいる。現在、世界各地で火種が燻り始め発火してきた。こうした状況のなか、著者の怒りを感じさせる渾身の力作。問題を起こしているリーダー達には読ませたい内容である。歴史は勝者により脚色された物語になりがちであり、先の大戦で敗者の日本は、自らの物語を学ぶ必要性を訴えている。勝者の歴史は過去から現在までで終わるが、敗者の歴史は過去の事実から学んだことを未来のために生かすために必要である。先の大戦においては2つの大問題があり、それをなおざりにした不作為を指摘している。1つは開戦前のシミュレーションの無視。陸海軍、官民から選ばれた若手エリートたちが日米戦を分析、開戦初期には勝利が見込めるが、長期戦には資源及び生産力で戦力が低下、最終局面ではソ連参入により敗けるという結論。まさに正鵠を得ていた。これを東條英機は机上の演習と一蹴するが口外してはいけないという箝口令をひく判断ミス。もう1つは終戦判断の不作為。責任回避からの先延ばしにある。戦前はマリアナ沖海戦で敗北することは想定してなく、その後は戦争継続できるはずがないなか、一億玉砕という強い言葉だけのスローガンのもと、東京や名古屋の大空襲、悲惨な沖縄戦、そして広島、長崎への原爆投下を招き、死ななくてもすんだ多くの国民を犠牲にした。原爆に関しては投下した側の責任は当然だが、投下させた側にも責任がある。誰も責任を負うことなく壊滅的敗戦を招く。故田中角栄元首相が語っていた「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」という言が現実味を帯びてきた感がする。
Posted by ブクログ
読んでとてもよかったです。もっと戦争の悲惨さを説いた読むのが辛くなるような事が書いてあるのかと思っていましたが冷静な論点が多く戦争がいかに(勝っても負けても)益がないかが語られてました。軍隊にいた人の凄絶な体験も書いてあり戦争は普通の人の理性も破壊してしまうのだなと改めて思わされました。よく内情を理解してない国を恐怖や嫌悪でみてしまうバイアスについても書かれていて身につまされる思いでした。よく相手国を知りもせず強硬論をとってしまう昨今の論調も気をつけなければいけないなと思いました。プロパガンダやマスコミの影響もかなり大きかったとは思いますが先の戦争は国民の熱狂もあったとも書いてありました。そうならないようによく情報を精査し相手国の事情にも配慮し一人一人が政局を選んでることを心にとめないといけないと思いました。