【感想・ネタバレ】古代ギリシア哲学講義 ――生きるヒントを求めてのレビュー

あらすじ

ソクラテスは言う――「いちばん大切なのは、単に生きることではなく、よく生きることだ」。では「よく生きる」とはどのようなことか。「単に生きること」だけでも容易ではない状況を、人はいかに生きるべきなのか。本書はそうした根源的な問いについて、『ソクラテスの弁明』『オイディプス王』『国家』をはじめとする古代ギリシアの哲学、文学の名作を手引きに、深く掘り下げて考える。2400年のはるかな時を超えて現代の我々に生きるヒントを示してくれる古代の叡智の数々を、ギリシア哲学研究の碩学が縦横に論じ、わかりやすく読み解いて伝える連続講義。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

哲学はあまり馴染みがないというか、性に合わないと思って避けて来たが、プラトンとかソクラテスとか名前だけ知っててもなぁと言うことで、とっつきやすそうだし読んでみた。
古代ギリシアだとキリスト教の影響がないからとっつきやすいのもあるかもしれない。

結局人間って古今東西変わらんのだなぁ、というのが一番の感想である。
弁論術に至っては、昔からいたんだな「はい論破」タイプ、という感想である。わかるよ、ウザいよね。論破になってないんだもんな。大体自己満足。
きっとソクラテスの周りにもそういうタイプが量産されていたんだろう。知らんけど。

デルフォイの神殿の柱に「汝自身を知れ」と書いてあったのは聞いた記憶があるけど、「度を過ごすことなかれ」とも書かれていたとは知らなかった。度を過ごさないのは大事だと思う。特に権力を握っている人間は、最初は良くても慣れて行くうちに度を過ごすようになるので。というのも、古代ギリシアから変わらないことであったらしい。

最後に、一番響いたところを引用する。
【第20講 国のかたち、人のかたち】
民衆の指導者となった者が、何でもよく言うことを聞く群衆をしっかりと掌握したうえで、同胞の血を流すことを差し控えることなく、よくやる手口で不正な罪を着せては法廷に引き出して殺し、こうしてひとりの人間の生命を消し去り、その汚れた口と舌で同族の血を味わい、さらに人を追放したり死刑にしたりしながら、負債の切り捨てや土地の再分配のことをほのめかすとするならば、このような人間は、その次には、敵対者たちによって殺されるか、それとも僭主となって人間から狼に変身するか、このどちらかの途を選ばなければならない運命にあるのではないだろうか?

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2026年06月24日

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