【感想・ネタバレ】武田家滅亡のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

長篠の戦の後から武田家滅亡までの話
北条から武田勝頼に嫁いだ桂を軸に武田家の終焉を描いた。
長篠の戦いに負けたことが原因でなく、マネジメントの失敗が武田家滅亡の原因であった。

0
2013年04月21日

ネタバレ 購入済み

強過ぎた大将

武田勝頼
歴史的には評価され難い存在である武将。
が、実際には武田信玄存命中を超える最大版図を築いた非凡な大将であった。
この武将の魅力はなんと言っても軍事の才能。
妾腹ということもあり、順当に行けば家督を継ぐことなく、諏訪衆を束ねる戦闘集団の旗頭かつ有力一門として名を轟かせたことと思う。
家督を継承しないとなれば気安く前線での戦いに身を置くことも出来、戦功著しい猛将となったはずである。
しかし、歴史の流れは勝頼を武田家陣代としてしまう。

先代の負の遺産を背負ったまま、家臣の軋轢が多い家を切り盛りしなければならない環境。
更に周囲を強力な大名に囲まれ、政治力が必要とされる場面での人材不足。
おそらく勝頼でなくともこの時代の武田を繁栄に導くのは至難であったはずである。

本書はそんな勝頼の苦悩を切々と書かれており
輝かしいまでの武才を発揮する場面は殆ど無い。
部下の言に判断を左右される言いなり大名となっている場面も多い。
ただ、そこが人間らしさを垣間見ることが出来る部分でもある。
多分に現代人の感情、感覚が先行している印象はあるが、それだけに文章に心を沿わせやすいと思う。

避けられぬ滅亡を前に『強過ぎた大将』は何を想うのか。
道は己が決めるもの。
最期を無残と見るか否かはそれぞれの心次第。

#切ない

0
2023年06月04日

「歴史・時代」ランキング