あらすじ
就活はうまくいったのに、仕事がつまらない…!「いい会社」に縛られず、自分らしく生きていけるブレない強みを手にする方法とは? つぶしが効くキャリアに潰されてしまう“優秀な人”に必要なのは、資本主義社会の競争から降り、自分だけの「唯一無二性」を手にすること。安定とやりがいを両立する自己実現メソッド。
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Posted by ブクログ
めちゃくちゃ良い!
「これだけ(税金を)納めて、なぜ誇りではなく、疎外感が返ってくるのか?納める額は増えても、返ってくるのは「感謝」ではない。「それくらい払って当然でしょ」という、無言の空気だけだ。」
何重にも「応能負担」をかけてきたり、そもそも傾斜があることを当然だと言わんばかりの現状があると、私も思います。
Posted by ブクログ
梅田の蔦屋書店で読んだ。
タイトルに惹かれて手に取った。
ということは、「いい会社」のはずなのに、モヤモヤ働いているのか⋯笑
まさにその通り!笑
超ブラックではないし、周りの人も仕事を辞めるほど悪くはない。それなのになぜ。
「唯一無二性」を自分で作れるか。
他人と比較する必要は全くなし。
比較できないテリトリーを作れば良し!
やりたいことはほとんどの人がない。
だから、ちょっとでも引っかかること、興味のあることを深堀。
広く浅くも大事。でも、狭く深くを追求する!
できるだけ言語化できるように自分に問いかける。
とにかくまずは行動あるのみ!!
Posted by ブクログ
「いい会社」にいるはずなのに、なぜか満たされない。この感覚に心当たりのあるビジネスパーソンは少なくないでしょう。本書は、そんな言葉にできないモヤモヤの正体を「ハイスペックキャリア迷子」と名付け、その構造を鮮やかに解き明かしてくれます。著者によれば、このモヤモヤは個人の能力や意欲の問題ではなく、むしろ優秀で誠実に社会に適応してきたからこそ陥る、現代社会の構造的な副作用なのだといいます。
私自身、「ジェネラリスト型」の迷子たちの姿と重なる部分が少なくありません。これまで美徳と信じてきた器用さや合理的な判断が、時として自分の首を絞め、キャリアの袋小路に迷い込ませるという分析には、何度も頷かされました。
本書の白眉は、その処方箋として「唯一無二性」という新たな概念を提示している点にあります。これは、学歴や年収といった社会的なモノサシから脱却し、自分だけの価値基準を創造する力のことです。著者は、この「唯一無二性」を、金融・人的・社会という3つの資本の上に築かれる「第4の資本」と位置づけます。このフレームワークが秀逸で、単なる精神論ではなく、まず生活の土台を固めるという現実的なステップを示してくれるため、地に足のついた自己実現の道筋が見えてきます。
特に印象的だったのは、「唯一無二性」探しは「狩猟」ではなく「農耕」だという比喩です。外に「やりたいこと」を探し回るのではなく、自分の中にある「なぜか惹かれること」や「映えないけど好きなこと」といった小さな種を見つけ、時間をかけて丁寧に育てる。この考え方は、短期的な成果を求めがちな現代において、長期的な視点で自分自身の価値を育むことの大切さを教えてくれます。
「唯一無二性」=自分だけのブレない強み
次の3つの条件を満たす価値基準のこと
1 「既存の比較基準」をすべて無視している
2 「自分だけの強み」を軸にしたテリトリーを作る
3 自動的に自分がテリトリーの「No.1」になっている
「 何 を 自分 の 軸 と する のか 」
「 誰 にとって 価値 が ある のか 」
「 どの 場面 で 発揮 さ れる 力 なのか 」