【感想・ネタバレ】負けくらべのレビュー

あらすじ

伝説のミステリー作家、入魂の現代長編!

初老の介護士・三谷孝は、対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でており、誰もが匙を投げた認知症患者の心を次々と開いてきた。ギフテッドであり、内閣情報調査室に協力する顔を持つ三谷に惹かれたのが、ハーバード大卒のIT起業家・大河内牟禮で、二人の不思議な交流が始まる。大河内が経営するベンチャー企業は、義母・尾上鈴子がオーナーを務める東輝グループの傘下にある。尾上家との軛を断ち切り、グローバル企業を立ち上げたい牟禮の前に、莫大な富を持ち90代にして権勢をふるう鈴子が立ちはだかる。牟禮をサポートする三谷も、金と欲に塗れた抗争に巻き込まれてゆく。
伝説のミステリー作家、19年ぶりの現代長編!

※この作品は過去に単行本として配信されていた『負けくらべ』 の文庫版となります。

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Posted by ブクログ

志水辰夫『負けくらべ』小学館文庫。

ミステリー、冒険小説作家から歴史小説家に転身し、しばらく歴史小説ばかりを執筆していた志水辰夫が19年振りに執筆した現代小説である。

何とも不思議な魅力を持つ小説だった。登場人物の殆どがその出自や生き様に問題を抱え、ミステリー・サスペンス、スパイ冒険小説の要素も混じったヒューマンドラマになっているのだ。そして、何よりも主人公の三谷孝の持つ類稀な能力や人物像に不思議な魅力を感じるのだ。


対人関係能力、調整力、空間認識力、記憶力に極めて秀でたギフテッドである初老の介護士の三谷孝は、誰もが匙を投げた認知症患者の心を次々と開き、業界では知る人ぞ知る存在だった。また、三谷はその能力で内閣情報調査室の青柳にも協力していた。

そんな三谷にハーバード大卒のIT起業家の大河内牟禮が惹かれ、三谷は雇われ形で大河内の相談相手となり、二人の不思議な交流が始まる。

大河内が経営するベンチャーIT企業は、莫大な富を持ち90代にして権勢を振るう義母の尾上鈴子がオーナーを務める東輝グループの傘下にあったが、尾上家との軛を断ち切り、グローバル企業を立ち上げたい大河内の前に、鈴子が立ちはだかる。そして、大河内をサポートする三谷までもが、金と欲に塗れた抗争に巻き込まれてゆく。

本体価格850円
★★★★

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2025年08月25日

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