あらすじ
親同士が険悪なため、宏隆への募る恋心をひた隠してきた千咲。「今夜だけ、すべて捨てて俺のものになれよ」出張先のベネチアのホテル。蕩けるようなキスに積年の想いが溢れだす。性急に熱杭で攻め立てられれば、この一時が永遠にも思えて。夜が明ければ再び元いた場所へ戻る二人。でもせめて今だけは、心ごと愛して――。切なさが胸に迫る、甘くて苦い恋の行方は……。
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言葉にできない
どんな感想も陳腐な言葉の羅列になりそうで…
ただただ切ない。読んでる私まで胸をぎゅーっと締め付けられるような。
立場がある。責務がある。歴史がある。確執もある。
それでも折れずに諦めずに、闘い続けたヒロインと、そんなヒロインをずっと見守っていたヒーロー。本当に幸せになってほしい。
見方によっては尻切れトンボのような終わり方だったけれど、あれで良いと思います。幸せであれ。きっとこれからはうまくいく、という余韻を読者に与えてくれた結末だったので。
ロミジュリ
作家さん買いです。ロミオであるヒーローの言葉や態度の端々に「好き」があふれているのに、なかなかうまくいかない。ヒロインが自社を守ろうと一生懸命なのに、変なプライドで焦る父。あわや間一髪の所でヒーローが···ベネチアでの切ない一夜がつらすぎます。ファション業界を軸に、仕事と自分の幸せに分からなくなる二人。手に汗握る展開で一気読みでした。
Posted by ブクログ
大好きな白石先生の新作。オパールさんから出るとのことでとても楽しみにしてました!
現代お仕事もの(ファッション業界)で、地位のある2人の恋物語。
ライバル企業、親同士も険悪で、決して許される相手ではなく…
夢を諦める代わりに政略結婚はしないと約束したにも関わらず、外資から逃れるために計画されていく望まぬ相手との結婚。
そんな中でヒーローとの初めての夜が切なくて切なくて、Rシーンを読んでいて泣けてきたのは初めてかもしれません。
それからも話の通じない政略結婚相手にハラハラしつつ、ヒーローのかっこいいシーンも見れて大満足です!
とても面白かったです。
好きな作家さん。
表紙の絵も良い。
暗い話は嫌だなーと思っていましたが、
アパレル会社の後継ぎで幼馴染のヒーローとヒロイン。
お互いに想い合っているけど、家同士の確執等があり…。
ロミオとジュリエット?
政略結婚とか嫌なおっさん出てくるけど、
最後は頼りになるヒーローに救われて良かったです。
その後のお互いの親同士の会話とか気になる。