あらすじ
自分の生活に音楽がある、それだけで充分素敵なこと。でももう一歩踏み込んで、思いもかけない刺激や感動に出会えたら、なお嬉しい。本書は素晴らしいポップ・ミュージックの宇宙へあなたを誘う名曲ガイド。音楽もファッションも衝撃的だったビートルズ、映画音楽の天才バカラック、声を聴いているだけで悲しくなるニール・ヤング……。さらにYMO「ライディーン」製作エピソードなど自らの音楽活動についても語る。自らの心に訊(たず)ねる、自らの心が変わる。世界を魅了した音楽家の、幸福な名曲との出会い。◎ジョージ・ハリスンが理想の音楽家像 ◎絶妙なセンスの歌詞 はっぴいえんど◎「ライディーン」はいかにして生まれたか ◎イギリスの音、アメリカの音◎映画音楽、ボサノヴァ、テクノ ◎淋しさや恐怖が快楽をもたらす etc
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Posted by ブクログ
高橋幸宏編纂によるディスクガイドのようなタイトルだが、そういう実用性でいうと低い。むしろ高橋幸宏という音楽家が何を聴いて、どう考え、どう音楽と向き合ってきたかを幼少の頃からワールドハピネスの最近まで、コンパクトにまとめたものである。高橋幸宏ファンなら読んでいて楽しくなるに決まっている。ファンなら各々の項目についてこの50倍くらいは深く掘り下げて聞きたいものである。
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高橋幸宏が半生を振り返りながら語るディスク・ガイド。
その穏やかな語り口と音楽への思いにグッときちゃいます。同時期にリリースされたトリビュート盤を聴きながら読むべし。
ちなみに一番心に響いたのは、「計算され尽くして作られた歌謡曲とか、そういうのを本当は無機質と言うんだよ。」という細野さんのお言葉でした。
Posted by ブクログ
幸YMOやサディスティック・ミカ・バンドのメンバーとして有名な、
もちろんソロ活動もバリバリやられています、
ドラマーで音楽家の高橋幸宏さんの著書です。
幸宏さんの音楽遍歴、それは好みの上でのものであったり、
自分が作ってきた音楽のものであったりするものを
時系列に集めて語られています。
ぼくはリアルタイムでは再生YMO(名前にバッテンがついてた93年のYMO)
を経験し、その数年前からYMOはもっとも好きだったバンドでした。
始めにベスト盤を買って、ライディーンだとか東風だとかおもしろい音楽だなって
聴いていて、中学生ながらCUEの空気感も好んでいて、友だちに聴かせて
いいよね、なんて言いあっていたりもしました。
その後、いまから10年くらい前に、恵比寿ガーデンホールで行われた
エレクトロニカ系のイベントでHASという形で出演したYMOの三人の音楽を
堪能することになるのですが、そこで幸宏さんを生で目撃しています。
ぼくはクラブだとか行ったことがないのでわからないですが、
重低音がすごくて、心臓がもういっこ体の中にできたかのように、
それも不整脈を起こしたように体の中で響くというのを体験しました。
あれは心臓の悪い人は無理だなと思ったり。
そんな幸宏さんは、昔っから、
洋服やポップ音楽のセンスはずば抜けて良い人だという認識がぼくにはあり、
ツイッターをはじめた2010年くらいからかっこよさがわかるようになったんです。
それで、そんな幸宏さんのお話を、まるで身近でお聞きするような本がこの本なんですよ。
バカラックの話、ビートルズの話、そして細野さんやユーミンたちと知り合った若いころの話。
音楽の傑物たちが同じ場所に集まっていたんだから、
そこに働いていた引力みたいな不思議な運命のようなものを感じるのですが、
すごい人はすごい人と巡り合うんですよね、なんだか。
交流、親交、そういったものを垣間見るような語りになっています。
文章も軽やかで、読みやすかった。
YMOだとかはっぴいえんど周辺、音楽史好きには目からうろこのエッセイだと思います。
Posted by ブクログ
ユキヒロさんが影響を受けた音楽を自信の音楽史と絡めて紹介。ファンにとってはたまらない一冊。そして、やっぱり自分の好きな音楽とも共通項があるんだよね。これ読んで色々聞いてみたくなりました。
Posted by ブクログ
ユキヒロさんの音楽遍歴。作家の読書録や音楽家の音楽体験を追体験するのは楽しい。特にそれがお気に入りのミュージシャンだったりすると、まるで自分がその音楽を聴いて感動したかのような錯覚を覚える。そういう意味では楽しくユキヒロさんの音楽に対する想いを追体験できました。
Posted by ブクログ
坂本龍一や細野晴臣のアルバムや本は持っているけど、高橋幸宏のは持っていなかった。ジョージ・ハリスンが理想像と書いてあるけど、ちょっとかぶる。教授ほど重くなく、すっと読めちゃうボサノバみたいな本。実にスマート。高橋幸宏が好きなアルバムを聴き直してみると、また違った感動があるかも。彼自身のもなんか一枚買わないと。何がいいだろうか。
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ミュージシャン名、バンド名、アルバム名、とにかく固有名詞が次々出て来るので、知っている人は面白いけれど、そうでない人にはちんぷんかんぷんかも知れない。ワタシはまあ、面白かったけど。いかにもユキヒロさんらしい語り口調の文章も心地よかった。
Posted by ブクログ
幸宏さんの音楽史。また、彼の友好録や好きなアルバムが書かれた本。
もう一回ゆっくり読んでみたいです。
YMO3人のソロアルバムまでは、ほとんど聴いていませんからね。
(アルバムリスト)
・ジョージハリソン オール・シングス・マスト・パス
70年発売。フィルスペクタープロデュース
・デビッドボウイ
ジギースターダスト、ロウ、ヒーローズ、ロジャーといった70年代のもの。
Posted by ブクログ
幸宏さんが今まで聞いてきた音楽や影響を受けた音楽を案内してくれているので、音楽の幅を広げていくにはいいかもしれません。
細野さんもそうだけど、やっぱりほんとにいろんな音楽を知ってるんだな~と改めて感心していまいます。
「YMOはさんざん無機質な音楽だと言われていたけど、「計算されつくして作られた歌謡曲とか、そういうのを本当は無機質な音楽というんだよ」というのが細野さんの意見だった」
というのはよく分かりますね。
Posted by ブクログ
YMO好きとして、読んでいて楽しかった。高橋幸宏と細野さん、そして教授の距離感は、他のYMO関係の書籍や記事で読んだ通りだったんだな〜と。
ただ、今になって、その距離感が縮んでいるのかな?と。
Posted by ブクログ
ドラムは小学5年生の時に買ってもらった。中学生の時に、兄のバンドで時々ドラムを叩くようになった。高校時代にアマチュア・バンドのブッダズ・ナルシーシーに参加。
兄たちが軽井沢で開催していたパーティに出た時に、バーンズのトラとして参加していた細野晴臣と出会った。ユーミンは、兄が組んでいたフィンガーズのファンだったため、家に来たこともあった。シングル「返事はいらない」のレコーディングにも参加した(アルバムの収録は、キャラメル・ママの演奏)。ユーミンとともにヤング720に出演した時に、加藤和彦と出会った。19歳の時に、ロンドンの通りで偶然に加藤和彦と再会し、帰国後にサディスティック・ミカ・バンドに入った。日比谷の野音で、山下達郎のバックとして参加した坂本龍一と初めて会った。細野の「ファム・ファタール」のレコーディングで、坂本と3人が初めて集まった。アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」のB面は、ゴダールの映画のタイトルを並べた(東風、中国女、マッド・ピエロ)。
影響を受けたミュージシャン
ベンチャーズ「ベンチャーズ・イン・クリスマス」
スライ&ザ・ファミリー・ストーン Dance to the music
モビー・グレープ「オマハ」
モータウンのホーランド兄弟とラモント・ドジャー
シュープリームス
マーサ&ザ・ヴァンデラス「ジミー・マック」
フォー・トップス「リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア」「It's the same old song」
ジョージ・ハリソン
デヴィッド・ボウイ
プロコル・ハルム「ソルティ・ドッグ」「青い影」「月の光」
スティービー・ワンダー
フランシス・レイ
バート・バカラック「雨にぬれても」
ザ・バンド Music from Big Punk
クラフトワーク「ヨーロッパ超特急」「人間解体」
ディーヴォ「サティスファクション」
細野晴臣「ホソノハウス」
細野晴臣「トロピカル・ダンディー」
泉谷しげる「光と影」(演奏参加)
加藤和彦「ベル・エキセントリック」
坂本龍一「B-2 UNIT」
坂本龍一「音楽図鑑」
Posted by ブクログ
今でもたまに聞きたくなるYMO。
そのメンバーだった著者による「私的」名曲ガイドブック。
もう、ほとんどラジオでのゆる~い対談を聞いている感じ。
いろいろ聞きたくなる曲も紹介されていて楽しい。
まえがきにある「音楽に限らず、ものを創るのは楽しい」が全てを表しています。