あらすじ
見栄と流行命でバブル浪費癖から逃れられないAさん夫婦。お互いフリーランスで働くゆえに老後が不安なBさん夫婦。先のことは考えず、物欲のままにお金使い放題なDINKSのCさん夫婦。本書は過去の浪費生活を反省、一念発起してファイナンシャル・プランナーに転身した著者が、読者代表として働き方もライフスタイルも異なる夫婦3組の家計を診断。夫婦で一生に必要なお金がいくらかかるのか、さらには必要なお金をどのように貯めればいいのかという究極の疑問に、ズバリ回答する。例えば、夫と妻のこづかいはいくらが適正か、という永遠の疑問。多くの専門家が月収の10%程度と答えるところ、営業職や自営の夫をもつ妻には次の注意事項を。こづかいから、ある程度の額を仕事道具への投資や接待に回せるか否かが、夫の仕事の成功に直結しているのだという事実も考慮して決めるべきだそうだ。主婦目線ならではの、夫も思わず納得の貴重なアドバイスが満載!
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Posted by ブクログ
花輪さんの新刊がまた出たので、さっそく読んでみました。
彼女は夫婦でお金の不安を解消していくスタイルを提唱している方ですが、紹介されるさまざまなアドバイスは、独身の私にも役立つものが多いです。
今回は、3組の夫婦の陥っている問題パターンが取り挙げられました。
お金の管理と一言で言っても、悩んでいる点は人それぞれに違うものだということに、気付かされます。
なかなか自分の生活スタイルを変えることは難しいものですが、逆に夫婦で協力して節約に取り組めば、変わっていきやすそう。
二人でいることの強みですね。
3組の事例を見ると、それなりに収入はあるのに、とにかく将来が不安でたまらないという夫婦もおり、正しい知識を持たないと、いくらお金を持っていても恐怖は消えないものだとわかりました。
なかなか未来の経費計算をするのは大変だし、怖さもありますが、具体的な金額を知ると、逆に安心できることもありそうです。
「株や投資信託はリスクが高いから気安く手出しをしないほうがいい」という社会通念がありますが、退職金などといった大きなお金を受け取った後に運用に手を出し、大失敗をしてしまう前に、若いうちから可能な範囲で小さな失敗を積みながら、資産運用に慣れておくことが大事だ、という著者の意見は、私にとっては新鮮で、なるほどと思いました。
夫婦といえども個人と個人であり、特に共働きだと、お財布が別の家庭も多いと思います。
それぞれのお金の話をしづらいという夫婦が、この本を読んだら、考えが変わりそうな気がします。
なかなかシビアなことも書かれており、リアルな情報としてためになります。
たばこを吸う人は、生命保険の非喫煙者割引を受けられないということは、知りませんでした。
また、マンガ『ナニワ金融道』を読むと、お金を貸し借りすることの恐ろしさがわかると勧めているのにはびっくり。
お上品な花輪さんの雰囲気と、マンガとのイメージが結びつきません。
マイホームを買うことも、子供を私立学校に入れることも、老人ホームに入ることも、お金がかかる大変な出費になるんだなあと、改めて考えました。
ライフスタイルの様々な局面において、いろいろと捻出しなくてはいけない資金繰りは、どれも頭が痛いものですが、逆にそうした項目がまとめられていることで、必要な出費の全貌が大まかながら見えてきます。
人それぞれに必要となる出費は違うため、自分には関係のないものや、逆に普通はなさそうな出金などもありますが、平均的な一生の中での必要経費がわかるだけでも、知らないことへの不安はなくなるものです。
お金の管理や計画が苦手な私は、人生で必要となるお金について知ることを先延ばしにしているきらいはありますが、専門用語をなるべく排して、かわいらしい絵のコミックじたてになっているこの本は、わかりやすいし、実際の生活に即しているようで、参考にしたい気持ちが強く出てきました。
冒頭に出てきた貯蓄に悩む3組の夫婦それぞれへの具体的なアドバイスがなされ、それを実践したことで、巻末には堅実な生活を送るようになった彼らのその後が描かれており、ほっとした気持ちで本を読み終えました。
先の見えない時代ですが、不安がっていてもしかたがないし、まずはできる範囲での小さな努力を積み重ねていくことで自分に合った無理のない生活を送れそうだと、この本を読んで思いました。
Posted by ブクログ
数年前に出版されてる本なので、今と情報は違っても、シビアな面もきちんと書かれていたので勉強になりました。
数ページだけど漫画もあり、家計の比較対象となる3世帯の設定も分かりやすかったです。