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Posted by ブクログ
あれだけ流行ってた時は読む気が起きなかったけど、『異人館画廊』シリーズと同じ作者だと気づいてこちらも。
仕事と恋に敗れて東京から引っ越してきた美容師の明里と、お向かいさんとなる時計師の物語。
主人公と相手役がそれぞれ抱える事情もクリアになり、二人もめでたく両想いになり、これからあと4冊も続刊が!?どうやって?という感じに。
1冊目を出した時は、ここまで“当たる”とは思ってなかったのだろうか。
(とはいえ、コバルト時代からそこそこ売れていた作家さんぽいのに)
Posted by ブクログ
失恋し、仕事にも自信が持てなくなった美容師の明里(あかり)は、子どもの頃過ごしたことがある商店街へ引っ越してきました。そこは一夏だけ明里が預けられた祖父母の家、「ヘアーサロン由井」でした。
近くに「おもいでの時 修理します」という奇妙なプレートがおいてある店があり、不思議に思っているとそこは明里と同い年の青年のお店、飯田時計店でした。
そして、明里はその商店街でさまざまな不思議な出来事に遭遇するのでした。
連作短編という形で、一つの事件が解決する度に、明里は“時計屋さん”こと飯田秀司に惹かれていきます。
秀司のところに朝ごはんを食べにくる大学生の太一も二人のことを応援していますが、明里には皆には言えない秘密を抱えていて…。
事件は思い出が修理されたかのように解決していきます。暖かさの中にほんのり物哀しさを残して。
特に時計師を目指していた秀司の心の傷の話『光をなくした時計師』と明里の言えない秘密の話『虹色の忘れ物
』は良かったです。
明里の問題が解決し、「それで、僕がふられる理由はなくなったのかな」と秀司が言ってからの展開が好きです。かわいいなぁ。
この二人が修理する思い出のときをまだまだ見たいと思います。
Posted by ブクログ
弟の目が見えるようになった時、兄はこの世にいなかった。兄の本当の気持ちを知った時、感涙にむせぶ気持ちになった。。
『僕はきみの時間にこれからも関わっていいんだと思った』この言葉が好き。。
Posted by ブクログ
過去を変えるのではない。
思い違いや勘違い、知らなかったから…
そんな理由で哀しいものになってしまった“思い出のとき”
その、もつれた記憶の糸をそっとほぐして行くことで、正しい時間が流れだし、新しい時間が紡ぎだされて行く、そんな物語。
すでにセピア色の中に埋没しているような懐かしい商店街が舞台。