あらすじ
古代末期から中世にかけて,ヨーロッパでは,石やガラスのかけらを使ったモザイクが床や壁に作られた.ローマ帝国の版図を実感させる絵から,聖堂を訪れ救済を求める人々を見守ったイエス像まで,「永遠の絵」は今も私たちの心を捉えて離すことはない.本書では,多数のカラー図版とともに,宗教と歴史が交差する美の宇宙に迫る.
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Posted by ブクログ
正確な意味で、私はこの本を読み終わっていない。
丁寧な本である。モザイクについての解説に地理的背景、歴史的背景、文化的背景などが丁寧に織り込まれていて、筆者の熱意がめちゃくちゃ伝わる。
しかし、いかんせん私に素養がない。
地理も歴史も苦手分野であるため、記載されている記述がすべて曖昧模糊で捉えどころのないものになってしまっている。かろうじて読み取れるのはヘレニズム文化が関わっていたことと、モザイクというものが光を重視した表現方法であり、絵画の多くが画家というアーティストに支えられていたのに対して、モザイクは多くの無名技術者・職人によって成されていたというところだろうか?
素養がないので、読むのにとても時間がかかったが、途中で掲載されているモザイクのカラー図版に注視するようにしてから、だいぶ気楽に読み進められるようになった。読書としてはかなり邪道ではあると思うが……楽しい時間が過ごせたように思う。