【感想・ネタバレ】おやすみプンプン 13のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

鬱漫画と呼ばれているが、とても現実的で面白かった。
プンプンの姿はプンプンの心情によって変化するし、名前もプン山プンプンと人間らしくない。警察から名前を聞かれた場面では、プンプンが名前を言おうとしたところで物語は途切れるし、ハルミンと再会する場面では、ハルミンは名前を覚えていないと描かれる。プンプンは記号として描かれているので、プンプンの人間性というよりはとある男の子の人生、世界として読めるような感じがした。プンプンを誰にでも当てはめて考えられる描き方はまさに、現実を見せる漫画だなあと思う。
希望と絶望の連続こそが人生だなぁ。
プンプンにどうしても当てはめてしまう人がいる。そして、自分は南条幸になろうとしていたんだなと痛感した。
暗い漫画ではあるけれど、鬱とは言えないような気がする。今の自分に刺さった漫画だった。

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2022年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あーあ、本当に面白かったな。
ずっとずっと、私の本棚で異様なオーラを出していたプンプン、これはずっと私の部屋に置いておきたい。
鬱漫画とかヤバ漫画とか言われていてどんな物語が待ってるのかと思ったけど、想像以上に希望に溢れていて、あったかくて、優しい話じゃんかと思った。
一番心に残ってるのは、お母さんのシーン。
人って、いつ死ぬのか本当わっかんないな。
幸せなんて、そのとき幸せって感じる一瞬の感情でしかないのだし、すぐ忘れてしまうその幸せは、終わってしまうものなのだ。
どんな死に方だろうが、なにを信じようが、なにが過去にあろうと、もしかしたら希望も優しさも周りに転がってるのだから、私たちは今を生きてくことしかできないんだ。
今年読めてよかった、
人の人生に口なんて出しちゃいけない。
頭ぐちゃぐちゃでわけわからない文章だけど、残す

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2021年12月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この作品を通じて伝えられるテーマとか、かんたんな言葉で要約することは出来ないし、したくない。
ただ感じたことのひとつは、人は結局自分を好きな人が好き、必要とされる場所にいたいという単純なこと。
ペガサスも、雄一おじさんと翠ちゃん、さっちゃんを取りまく「普通の」人たちも。
関くんと清水の関係性が変化していったことも。
そうやっていることが「普通の幸せ」みたいな形に収斂していくのであり、それが愛子ちゃんの求めていたものだったのか。
そしてプンプンの求めていたものはそれじゃない。
その齟齬がこの物語の結末を生んだのか。

そして信じるということ、これが作品通じて流れる主旋律と思われる。
信じるものを信じるということ、守るということ、
それには莫大なエネルギーが必要。
覚悟を持って信じることで、「この世界はキミのもの」になる。
各々の人の中にあるその信じる世界が衝突したり拒絶したり重なったりすることで日常と宇宙が調和したり不協和音を奏でたりしている。
愛子ちゃんの言う、また楽団員がペガサスに向けた、
だあ〜い好き
というのは、信じるということだったのでは。

また結局、だれもなにも成し遂げることなど出来ないという鬱屈した現実。
殺人で、愛子ちゃんを守った、運命を変えた、と思ったであろうプンプン。
たとえ破滅に向かっているとしてもそれこそ彼が求めた究極の真実の実現だったろうに。
キミは何もしてないという告げられた事実の衝撃は大きい。
だけど世界は、現実と折り合いをつけながら、成し遂げられない日々の中で何も出来ない自分を受容しながら生きている人々が、普通の幸せを日常としているのだ。

こういう普通の幸せではないものを実現しようと求めざるを得なかった者(たち)の暗い人生の一瞬。
愛子ちゃんは現代版のファム・ファタールだった。
その出会いから必然、運命は動き出してしまう、ほんの数ミリ、数秒の差で···だけど人生とはそういうものなのだろう。

あなたが私をずっと忘れませんように。
愛子ちゃんの呪いが私たちにも重く突き刺さる。

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2021年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初期の頃は純粋な恋心や、友情などが描かれてて、
綺麗に楽しめます。
後になると、複雑で鬱な展開になり、
かなりブラックになりますが、
初期の頃からの伏線があったりで、
面白いです。

全巻揃えてます。

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2015年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

共感できる心理描写が多い、これは多くの人にも当てはまりそうな気がするので多分細かな心情表現に長けているのだと感じた。

人間が何を思ってどう生きているのかが分からなくなる。
鬱漫画と呼ばれる所以は分かったからこそ、深く味わって読むことができなかった。

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2024年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

希望が見えた最終回だったが、気に食わない。
愛子を救ってほしかった。愛子のいない日常。
愛子のいない幸せ。プンプンは許せない。
不条理だ!でも引き込まれて結局一気読み。
悲しい気持ちが置き去りにされた読後感。

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2022年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 いやー。1日に13冊一気読みするには重い話だった。
 そしてすごく重いし、面白い。

 最初は純文学的なお話? 若者の苦悩的な? 面白いけど漫画としては地味にならざるを得ないところを、ぐいと漫画的手法を使ってエンターテイメントに舵を切っている。すげー。
 プンプンの文字通り記号化された匿名性が何とも言えずすごい。最初は「なんなのこれ」っていうプンプンの顔が見えてくる。

<以下ネタバレあり>

 後半のファンタジックさがリアリティと喧嘩しているところがあるけれど(私の脳内で)、愛子ちゃんをヒロインとして綺麗なまま終わらせてくれたのは、読後感を爽やかにしてくれる因である。
 そしてそれゆえにさっちゃんがヒロインになれない現実を浮き彫りにしていて、女性に容赦ねぇなとも思いました。

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2015年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔コミックス読んでて読み切ってなかったんで一気読みした。こんな話だったんだな。結局、親ガチャに失敗すると人生全部狂うという話に尽きる。そして親は自分で選べないというのがしんどい。てか待てば無料系アプリで読む話たまたまだけど毎回誰か殺して埋めてて不穏。刺されても(?)セックスしてるの逆に笑った。
てか愛子ちゃん毒親育ちの割に案外普通の子で、呪いだ!とか言いつつ1番イカれてんのプンプンだったな。
わかんねー奴はそれでいいみたいなこと言ってる人いっぱいいたが、うちはわかんねー側ですわ。いや、途中まではわかってたような気がするんだけど、なんか比較的救いがあることに拍子抜けしたっていうか。プンプン自身がその生活に納得してるかはさておき。うーんだな。うーんだ。とりあえず読めてよかった。

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2021年05月06日

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