【感想・ネタバレ】オリオン座はすでに消えている?(小学館101新書)のレビュー

550円 (税込)
385円 (税込) 11月21日まで

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あらすじ

ベテルギウスの超新星爆発が迫る!?

冬の夜空を彩る人気星座「オリオン座」。その中でもひときわ目立つ1等星「ベテルギウス」は太陽の1000倍の直径を持つ巨大な恒星だが、星としての寿命を迎えた「赤色超巨星」という状態になっており、すでに「超新星爆発」を起こしている可能性もある。地球から約640光年という、宇宙の中では近い位置にあり、640年前に爆発していれば、今この瞬間にも爆発の様子が見られる可能性があるのだ。ベテルギウスが爆発すると、満月の100倍のまぶしさで輝き、昼間でも肉眼ではっきり確認できる。この状態が3か月ほど続き、その後は次第に暗くなっていき、4年後には肉眼では見えなくなってしまう。オリオン座は右肩を失ってしまうのである。これほど近い距離での超新星爆発は、これまでわからなかった宇宙の仕組みの解明にもつながると、世界中の天文学者がかたずをのんで見守っている。超新星爆発とは何か、爆発の観測で何がわかるのか、人間に害はないのか、爆発した後はどうなるのか…。最新の研究結果から、超新星爆発にまつわる様々な宇宙の謎をわかりやすく解き明かす。

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ネタバレ

冬の夜空を彩る人気星座「オリオン座」。その中でもひときわ目立つ1等星「ベテルギウス」は太陽の1000倍の直径を持つ巨大な恒星だが、星としての寿命を迎えた「赤色超巨星」という状態になっており、すでに「超新星爆発」を起こしている可能性もある。地球から約640光年という、宇宙の中では近い位置にあり、640年前に爆発していれば、今この瞬間にも爆発の様子が見られる可能性があるのだ。ベテルギウスが爆発すると、満月の100倍のまぶしさで輝き、昼間でも肉眼ではっきり確認できる。この状態が3か月ほど続き、その後は次第に暗くなっていき、4年後には肉眼では見えなくなってしまう。オリオン座は右肩を失ってしまうのである。これほど近い距離での超新星爆発は、これまでわからなかった宇宙の仕組みの解明にもつながると、世界中の天文学者がかたずをのんで見守っている。超新星爆発とは何か、爆発の観測で何がわかるのか、人間に害はないのか、爆発した後はどうなるのか…。最新の研究結果から、超新星爆発にまつわる様々な宇宙の謎をわかりやすく解き明かす。

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2013年10月04日

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ネタバレ

現在私たちが見ている星たちは、もう何万年も前の姿であり、
今この瞬間はもうないのかもしれない。

子供の頃にそんな話を知り、衝撃を受けた人は多いだろう。

本書ではその話をもう少し具体的に解説してくれる。
対象になっているのはオリオン座の一等星ベテルギウス。

東京都内でもはっきり見えるため、なじみ深いオリオン座。
その右肩にあたるこの星は、実は観測データよれば
既に寿命が尽きかけていて、いつ「超新星爆発」を起こして消滅しても
おかしくないそうです。

といっても地球とベテルギウスの距離は640光年ですから、
実は既に爆発しているかもしれません。
例えば600年前に爆発していても、
私たちがそれを観測できるのは40年後ということです。

「超新星爆発」が起きるとどうなるのか。
ベテルギウスは膨大なエネルギーを放出しながら崩壊していき、
満月の100倍の輝度で輝くため、昼間でも見えるようになります。
そしてガンマ線バーストが起これば大量のガンマ線が放出され、
これを浴びれば地球上の生物はほとんど絶滅する、と考えられます。
幸いにしてこのガンマ線は自転軸から2度の範囲に放出されるため、
地球は直撃を免れそうなのですが…。

ベテルギウスというごくごく地球に近い(!)星の崩壊を切り口に、
宇宙の成り立ちから、その95%を占めるという
未解明の「ダークマター」の存在まで、
宇宙への科学的興味をかき立ててくれます。

今晩、夜空を見上げてみたときに
ベテルギウスが赤から青白く変わっていたら、
あなたが超新星爆発の第一発見者になれるかもしれません。

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2013年03月17日

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まもなく寿命を迎え超新星爆発をするといわれているベテルギウス。果たして新星爆発が起こったらどうなるのか? 素人にも分かるように書かれていて、とても楽しく読むことが出来ました。
でも、一番ワクワクしたのは最終章で語られる、宇宙で生まれる物質を知ることが生命誕生の秘密を紐解くことに繋がるという話です。人類には過酷な宇宙空間にその答えが隠されているなんて、極上のミステリではないですか。
宇宙生物学の本を読んだときにも、進化の謎を解明するのはこの分野かもと感じましたが、改めて、宇宙を知ることが大切なんだと痛感しました。

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2017年12月03日

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星空、天文学が好きな自分にとってオリオン座のベテルギウスがいつ超新星爆発するのかとっても興味がある。そんなこともあって本書を手にとってみたが、本書はとても分かりやすく説明をしてくれていた。宇宙の始まりや、ダークマター、ダークエネルギーの話、とても興味深い。これから星空宇宙天文検定を受験する自分にとってはこれまた、とても勉強になる一冊でした。

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2015年03月03日

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 タイトルは煽りすぎ。ベテルギウスの超新星爆発の話題はあくまでもつかみにすぎなくて,宇宙論・天文学をオーソドックスに紹介する普通の本だった。

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2013年10月18日

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ネタバレ

とりあえず、3章まで読んだ。
(全てがベテルギウスについて書かれているわけではないため。)
最も知りたかった超新星爆発と星の誕生について書かれているのは3章まで。

いくつか知らなかったニュースを知る事ができたのは読んでよかった(^-^)  (すばる望遠鏡を使った銀河系外での超新星爆発の偏光の観測など)

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2016年01月23日

Posted by ブクログ

ベテルギウス減光のニュースを受けて手に取った本。とても分かりやすいし、市井の人に理解しやすいように心配りがされているけど、専門的なことが抜けているわけでもない良書だった。
生きているうちに見られたらいいな、超新星爆発。

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2020年03月18日

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冒頭に描かれるベテルギウスが超新星爆発を起こした日の架空レポートに興味をそそられたが、本書は宇宙や天体に関するまっとうな解説本。恒星の仕組みや生涯から未知のダークマターまで一通りの宇宙論を一般向けに簡潔かつ易しく説明していて、入門書として最適。
それにしても、一時期、今にもベテルギウスが超新星爆発するかのように報じられたが、本書は、それは明日かもしれないし、少なくとも100万年以内には起きると宇宙スケールに説明してくれる。オリオン座がオリオン座っぽくなくなるのはさびしいが、生きているうちに、この目でベテルギウスの超新星爆発を見てみたい。

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2015年02月28日

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七夕の夜には、こんな本を。
「織姫星」は、こと座のベガで0等星。「彦星」は、わし座のアルタイルで1等星。それぞれ、地球から わずか25光年と17光年の近距離にあるから明るく輝いて見える星です。640光年のオリオン座のベテルギウス。超新星爆発が迫っており、いつ爆発してもおかしくない。今見えている光は640年前の星の姿であり、実はとっくに爆発しているのかも知れない。そんなことを七夕に考える人は、、、やっぱり変人でしょうね。

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2014年07月07日

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ネタバレ

オリオン座のベテルギウス(三ツ星の左上の1等星)は、人類が観測し始めた1000年前の時点から既に星の寿命の末期の状態(赤く巨大化)だった。
そしてこの星は、地球から640光年離れており、現在見えているのは室町時代ごろの星の姿である。よって、既に超新星爆発して消えているかもしれない。
という話をつかみネタに、星や太陽系が生まれてから死ぬまでのサイクル、宇宙の誕生などの最新学説を分かりやすく説明してくれる宇宙入門。

小学生の息子たちに、宇宙の成り立ちや、宇宙の果てはどうなっているのか、などを聞かれることがあるのだけど、間違った答えを言いたくないので勉強のため読んだ。
この本の良かったところは、
・恒星までの距離、星の一生のサイクル、恒星の温度と明るさの散布図グラフなどの図が要所要所で掲載されているので、イメージしやすかった。
・宇宙に関する理論の紹介だけでなく、どういう観測結果の積み重ねからそういう仮説が生まれたのか、まで丁寧に書かれているところも分かりやすかった。

僕自身、そこまで宇宙に深く興味を持っているわけではないけど、著者の言うとおり、
宇宙誕生の謎を突き止めることは、私たち生命のもと(元素や素粒子)がどこからやってきたのかを知ることであり、人類共通の夢。
そして、宇宙の広大さ、誕生から138億年という時間軸の果てしなさを思うと、自分一人や人類・地球のちっぽけさを感じ、小さな悩みごと・争いごとはどうでもよくなってしまう。
宇宙を知りたいと思う知的好奇心の意義は、そういうところにもあるのかもしれない。

初めて知って驚いたこと

・恒星の寿命が尽きて超新星爆発し放射線(ガンマ線)が直接地球にあたると、生物が大絶滅する(過去の地球でも、4億4400年前のオルドビス紀末に57%が絶滅)。しかし、ベテルギウス超新星爆発が起こる際は、20度角度がずれているので、おそらくセーフ。

・恒星の一生のサイクルは質量で3種類に決まる。太陽は一番軽いグループであり寿命は100億年くらいだが死ぬときは爆発はせず、膨張して地球などを飲み込み、最後は冷えて暗い星になる(今は46億歳なのであと50億年後)。一方、重たい恒星は数百万年で超新星爆発してブラックホールになる。太陽の方が燃費が良く長生きするということらしい。

・最新の宇宙誕生説(ビッグバン説など)が出来るまでの経緯も簡単に紹介されており、以下のような経緯とのこと。様々な科学者が世代を超えて理論を積み重ねていった結果、今の学説があるのだことを知り、感動した。(一つ一つの物理化学現象までは理解できないけど)

 (1)1929年ハッブルが、望遠鏡での観測結果(遠くの銀河から来る電磁波ほど波長がずれている)から、ドップラー効果でより速く遠くに遠ざかっている、つまり「宇宙が膨張している」ということを発見。
 (2)1948年ガモフが、現在の元素分布から宇宙誕生時の分布を予測すると、最初は水素92%・ヘリウム8%でないと辻褄が合わない。その割合であるためには、宇宙が高温高圧の火の玉状態であった必要があると予想「ビッグバン理論」。(ちなみに、発表当時、他の学者がこの理論をバカにして言った「ビッグバン」という言葉が、証明された後に正式採用されたらしい。)
 (3)1964年ベンジアスとウィルソンが、無線実験の際、どの方向からもノイズが入る「宇宙背景放射」があり、そのマイクロ波が放出された時の宇宙温度はマイナス270度であることが分かった。その状態が発生するためには、宇宙が膨張状態から冷えていった「宇宙の晴れあがり」という状態が必要であり、「宇宙のはじまりには、ビッグバンのような高温状態がなければ説明できない」と結論。
 (4)1980年に佐藤とグースが、ビッグバン状態になる前に爆発的な空間の拡大が起こったという「インフレーション理論」を発表。(ここの説明はあまり無かったので、なぜそれが有力説になったのか理解できず)

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2014年01月25日

Posted by ブクログ

オリオン座はすでに消えている、というタイトルですが、ベテルギウスの超新星爆発を中心にした、天体に興味を持とう、的な本。冒頭は超新星爆発が起きたときのシミュレーション、というか物語で、全体そういうノリでいくのかと思いきや、超新星爆発の解説と、後の方は天体観測技術の説明。もう爆発してしまっているか、それともまだ先なのか、それはわからないのだけど、楽しみに待っていましょう。でも、その事象自体よりも、天体観測への誘い、次世代への技術の継承と発展が狙いの本かな、と思いました。

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2013年07月14日

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