【感想・ネタバレ】愛を知らない不動産王が恋をしたら猛攻が止まらないのレビュー

あらすじ

俺に甘えて、堕とされて、蕩けてしまえばいい

仮面夫婦を約束していたのに、本気で迫られて!?

婚約破棄された由乃は、その場に偶然居合わせた理人と利害の一致で婚約することに。彼は〝不動産王〟と言われるセレブで「結婚に愛は不要」という価値観の持ち主。だけど、冷めた関係どころか甘く迫ってきて!?「反応がよすぎて止められない」と熱く求められ、心身ともに乱されて。しかし彼に恋心を抱いた矢先に祖父から別の縁談をゴリ押しされ!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

由乃は祖父母を守るためのお見合い婚だったのに、相手の裏切りであっさり婚約破棄。しかも逆ギレされて詰られていた最悪の場面で、助け舟を出してくれたのが“不動産王”と呼ばれるセレブ・理人でした。辛辣な物言いをするくせに、なぜか由乃のことだけは“ちゃんと見ている”
その理由が、彼が普段は女性の顔すら覚えないのに、由乃のことだけ鮮明に記憶していたからだと知る場面は胸がギュッとなります。

やがて理人の家に外商として招かれた由乃は、まるで試すかのような要求にも丁寧に応えきり、そこで彼から突然の「婚約しないか」という提案を受けます。
利害一致のはずの契約婚なのに、由乃の祖父母への挨拶で温かい家庭を見た理人の心がほどけていき、由乃もまた理人の誠実さに惹かれていく…そんな両片思いの甘さがたまらない作品でした。

恋を自覚した理人が一気に甘くなるのがほんと可愛くて、由乃が戸惑う姿も含めて“恋が始まる音”がずっとしてる感じ。
元婚約者の逆恨みによる待ち伏せ・従姉妹との対立など、外野のトラブルも多いのに、そのたび理人が迷いなく由乃を守りに走る姿が心強くて、読んでいて安心感がすごかったです。

特に従姉妹の婚約パーティーのシーン。
間に合わなかった理人が駆けつけた瞬間の空気の変わり方、そして祖父達へ向けた毅然とした警告… “この人は本気で由乃を守る覚悟なんだ”と読者にも伝わってくる名場面でした。

由乃もまた、普段なら踏み込まない他人の問題にあえて手を伸ばして、理人と祖父の仲をそっと繋ぎ直す場面が印象的。優しさだけじゃなく“見捨てない強さ”を持ったヒロインで、読んでいて一切ストレスが溜まらないのも良かったです。

理人は愛のない家庭で育ち、人を信じることも苦手なタイプ。それでも由乃の前でだけは不器用に心を開こうとする。その姿がすごく健気で、恋に落ちてからの猛攻の甘さは破壊力抜群でした…!


イラストの艶っぽさも物語と相性が良くて、雰囲気をさらに引き立てていました。

“愛を知らない二人が、本物の夫婦になっていく”過程が丁寧で、甘さも温かさも満足度が高い一冊でした。

0
2025年12月10日

購入済み

もったいないなぁ

せっかくヒロインもヒーローも魅力的なのに、ヒロインにフォーカスが当てられすぎて不動産王の設定が、なんだか、水戸黄門の紋所みたいな役割にしかなってなかったなぁ…
せっかく?下衆な親戚やら元婚約者やらいるのに…
でも、さすが御厨さん
最後まで読ませる力があります!
つぎは、政界王とかどうですかね?
もしくは久遠さんの話とか読みたいです

0
2025年07月23日

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