あらすじ
ついに被害者は語り始めた
ジャニー喜多川、実父、教師、街中での被害。被害者の心と体を蝕み、時には人生を変えられてしまう性被害の実態と、差し込む光とは。
なかったとは言わせない! 性被害者の実名告白。深層ノンフィクション。
日本では長年“なかったこと”にされてきた男性の性被害。加害者は、担任教師、実父、芸能事務所社長……。
たった一人の勇気ある闘いが、重い扉を開け、闇のなかにいた被害者たちに光が差し込んだ。立ち上がり、少しずつ歩きはじめた人々の姿を追う。
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Posted by ブクログ
女性の性被害では、なかなか立ち入りづらい話題なのだけど、男性の性被害は自分も被害者であったかもしれない。ジャニーズの問題は確かに半笑いで通り過ぎていた。他にも男性がセクハラに合う映画も特に気にすることなく笑っていた。それらを常に他人ごととしてとらえていた。
家族による、父親による性加害も指摘されている。息子の性器をふざけ半分で指ではじくなどしていたら、後年「最悪でした。思い出すだけで死にたくなります。あれからトラウマになって今もPTSDで苦しんでいて、うつ病の診断もくだりました」などと告白されるかもしれない。変なことをしないように気を付けなくてはならない。
この本は勇気ある人々による時代の変化をありありと描いており、さらに時代の変化を導くことだろう。
ここで声を上げた人々がそもそも優秀で頭のいい人ばかりだ。そうでなければ事態と向き合えないのかもしれない。しかしその影には、あまり頭がよくなくて、声を上げられないまま苦しんでいる人の存在が想像できる。
性被害の描写が生々しく、加虐傾向のある同性愛者が読んだら興奮しそうだ。