【感想・ネタバレ】劣等感はあなたのせいではないのレビュー

あらすじ

劣等感を乗り越えようとする努力が、逆にあなたを苦しめていた――。本書は、「生きづらさ」の根っこにある劣等感に、やさしく光をあてる一冊です。多くの人を苦しめる劣等感の正体とはいったい何なのか? そして、劣等感とはどのように向き合い、癒していけばいいのか? そのすべてが、本書で解き明かされます。著者の長年のライフワークである、劣等感研究の集大成ともいえる本。 (主な内容)●劣等感はなぜ深刻化するのか ●自分を見失って、他人の中で生きている人 ●幸福とは、自分の欠点の解釈の仕方次第である ●仕事依存症は子ども時代に作られる ●幸せに生きていく力を取り戻す etc.「劣等感の原因は、成長期の不安定性愛着である。小さい頃の愛着人物との関係が不安定なことである。小さい頃から信じられる人がいない、つまり人と心がふれあえないことがその根底にある。『劣等感なんて誰にだってある』などと簡単に考えている人が多い。劣等感はそんな生やさしいものではない。自分の人生を地獄に追いやるのが劣等感である。しかし劣等感の原因を正しく理解し、正しく対応すれば、必ず天国への門が開かれる」(本文より抜粋)

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

劣等感や生きづらさに悩んでいる人に、ぜひ読んでほしい一冊。

自分が苦しんできたことの根源を本を通して見ているよう。苦しさの原因を知るだけでも少し苦しさが癒されます。

特に印象に残ったのはこの一文です。

「信じてもらえないかもしれないが、造花に花をあげた人がいた。深刻な劣等感を感じた人だった。」p.111

自分にも過去にこんな場面があったなと思うと、自分に重なり、心が張り裂けそうになりました。

読むと苦しさが蘇ってきて辛いなと感じる部分もあるので、少し心に余裕がある時に読みたい本です。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

特に心に響くのは、「劣等感を克服しようとする努力が、かえってあなたを苦しめている」という逆転の視点。
劣等感は単なる自己嫌悪ではなく、“人生を地獄に追いやる力”を持つ深刻な心理構造であることを、著者は優しくも鋭く指摘します

加藤諦三氏は東京大学卒で元ハーバード大学研究員、現早稲田大学名誉教授という経歴を持ち、心理学的基盤と豊富な臨床経験にもとづいた説得力ある語り口が特徴。
『自分にうけいれ方』や『心の休ませ方』などのベストセラーにも通じる“自分の弱さとの折り合い方”を問うテーマは、本書でも健在です

劣等感や生きづらさに悩む多くの人にとって、自分を責めずに心の重荷を軽くする手がかりが満載。
人生相談の名手による“心のガイドブック”として、悩めるビジネスパーソンや若者だけでなく、あらゆる世代に寄り添う一冊といえるでしょう。

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2025年07月04日

Posted by ブクログ

言ってることはわかる。でも断定してほしくない箇所が多々あった。極論が所々に感じられる。
自分は親に愛されてたのか?今の自分は子供に安心を与えられてるのか?など不安になる内容だった。

親も完全ではない。どんな親でも。

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2025年12月03日

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