あらすじ
あの「父殺し」を犯したのは、君なのか僕なのか? 完璧美少年ケイと努力優等生シンのトラウマ劇は奈落に墜ちてゆく。崖っぷちの絶望と嫉妬に縛られた、愛と幻想のブラザーフッド!
「ななな、なんなんだー、こ、こ、これは」
とんでもない妄想と現実がかくも複雑怪奇に絡み合った物語に、読み手は囚われ驚愕する。―東雅夫(文芸評論家)
「天国に行っても私とお母様を見守ってください」
今日も幻聴にうなされる――耳元で囁くのは17才のケイの声だ。十代の頃の懐かしくて香しき、そして忌まわしき記憶が、うらぶれた高校教師・真一郎の意識を支配する。殺しの記憶から怪しい宗教、非合法治療まで、マージナルな想像力で繰り広げられる世にも不思議な脳内アドベンチャー。奇才・芦花公園が鋳造する幻想とリアリティのアマルガム(合金)に、読者は金縛りにされるであろう。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
読み進めていくほど、どこまでが妄想でどこまでが現実なのか分からなくなってくる。時系列もどんどん分からなくなっていく。
日本一の進学校の理事長の息子で、眉目秀麗、品行方正なケイ、そんなケイを遠くから見つめつつ徐々に、けれど強烈に惹かれていく同級生のシン。
ケイを虐待する理事長から逃れて、2人は生きていけるのか…
とあらすじらしきものを書いてみたけど、あまりこのあらすじは正しくない。この話のごく一部に過ぎない。
なんと言えばいいか分からないけれど、読後感はたしかにベトベト。
このラストが現実でありますようにと願うばかり。
Posted by ブクログ
最後のふたりが本当の現実であって欲しい。
めちゃくちゃな部分は修二が数年後ヤク中になりながら書いた話って解釈でいいんだろうか…
病気や薬物などで意識が混濁してる人の頭のかなって本当にこんな感じなのかな…
今回も得体の知れない恐怖に支配されるストーリーは秀逸でした。
Posted by ブクログ
現実なのか妄想なのか創作なのかパラレルワールドなのかよくわからない不思議なそして混沌とした話だった。ホラー?なのか?と思うけど狂った感じとか気持ち悪さはたしかにホラー。執着と愛の話。
タイプは異なれど親から虐待を受ける少年たち。どっちの親がマシとかではなくタイプA/Bの違いでしかないというのはマジでそうだなと。狂気に彩られたターンは読んでて気持ちが悪くなる(褒めてますよ!)。シンの最初に見ていた世界が妄想であってほしいよ。正しく警察に救われた世界線であってほしい、のに、最後の最後のケイのセリフでゾッとしてしまった。いや、こんな親がいること自体が全部八尾先生の創作であってほしい…子どもが痛い目に合う話は悲しいもの。
(noteの設定資料も補足資料として読むと良いと思います)
Posted by ブクログ
読み終わったあとに、あらすじ読んだら全然違うじゃんと吹き出した。
いつもの芦花公園の設定に薬を入れて混ぜ混ぜしたような作品。最後だけ爽やかな感じがなんともいえない。