【感想・ネタバレ】菊と星 昭和天皇・マッカーサー会見で戦後はつくられたのレビュー

あらすじ

1945年9月27日に始まりマッカーサー帰国前日の1951年4月15日まで、合計11回にわたって行われた会見。戦後日本の枠組みを規定した二人の会見の真相を、側近たちの手記を手掛かりに、政治状況や社会的背景を踏まえても読み解いていく。昭和天皇とマッカーサーの信頼関係が深まる様子や、一方で昭和天皇の思った以上に踏み込んだ発言など、知られざる戦後史に迫る。

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Posted by ブクログ

 「菊と星」という言葉は、敗戦直後の一枚の写真を思い起こさせる。菊花紋章を戴く昭和の天皇と、星章を胸にする連合国軍最高司令官マッカーサー。並び立つ姿は、勝者と敗者という単純な図式を超え、戦後日本の出発点を象徴した。焦土の東京で行われた会見は、占領という現実のなかで、国家のかたちをいかに保つかという静かな交渉でもあった。
 戦後は「与えられた」とも「作られた」とも語られる。だが実際には、外圧と内省がせめぎ合うなかで編み上げられた時間だったのではないか。菊も星も、それぞれの権威を背負いながら、衝突ではなく共存の道を選んだ。その一瞬の均衡のうえに、私たちの現在は築かれている。

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2026年02月25日

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