【感想・ネタバレ】あんたなんて嫌いだ─孤独な獣人Ωは傲慢王子αに執愛される─【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】のレビュー

あらすじ

『第三回 fujossy小説大賞』大賞受賞作

獅子の国のスラム街で強く賢く生きてきた狐獣人オメガ・ソロは、いつものように靴磨きを始めた先でハイエナ獣人・トレイルに捕まり、臨時の給仕として王宮へ連れていかれる。
スラムとは別世界の王宮で、虎の国で悪魔と忌み嫌われる“白虎”の第三王子・ヴァイス――『運命の番』と出会った瞬間、ソロは初めての発情期に呑まれ、体を暴かれてしまう。
ヴァイスは横暴で傲慢なアルファだが、ピンチを助けてくれもして……
歩み寄ろうとするソロだが、訪れた部屋で見たのは、ベッドの中トレイルと寄り添う姿で――

「運命や情に流されず、お前の意思で俺の側に来て欲しい」

愛し方を知らない孤独な王子と孤児。
『運命の番』という残酷な呪いが幸福に変わる、至高の獣人オメガバース!
電子限定番外編も収録。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ソロの逞しさがとにかく哀しくかつ素晴らしくもあり。
ソロが運命の番だと知りヴァイスがソロに取った行動や言葉の酷さにここまでソロを嫌うのかと読んでいて辛かった。
ソロも何故ここまでされなければならないのかと身も心も傷ついていて。
でも希望を持ちヴァイスの元へ向かったのにそこで更に酷い扱いを受けるのにはもう胸が張り裂けそうでした。
ヴァイスの兄の存在も怖くて。
そこから逃げ絶望しながらも生きようとするソロ。
そのソロの前に全ての現況の元のトレイルとヴァイスが現れてソロに対しての行動と言葉の真実、ソロを守るために離れるように仕向けていた、と知るけれどそこでのソロの言葉がもう悲しくて悲しくて仕方なかったです。
そこからのヴァイスのソロへ気持ちを隠そうとしない態度に歩み寄ろうとするソロだけど体が拒否してしまうのが切なくて。
虎の姿には平気なのが救いだったかなと。
でもある事件によりヴァイスへ触れる事が出来るようになりどんどん距離を縮めることができたけれどソロが今一歩前に進めない理由は分からなくもなくて。
でもそれはヴァイスにとっては障害になるものではないと、ソロが必要なのだと分かりようやく「番」になる決心を出来て良かったです。
時を経て障害になっていた事も乗り越えて娘と共に向かった場での3人の笑顔、幸せを感じました。

SSはヴァイスの誕生日を祝うためにソロが、にヴァイスの勘違いにハラハラでしたがとても良かったです。

特典ペーパーはソロの「巣作り」にメロメロなヴァイスからの…。幸せだなぁって(苦笑)

『第三回 fujossy小説大賞』大賞受賞作という事で少し粗さがありながらも読み応えがありました。

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2025年08月06日

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