【感想・ネタバレ】クリムゾンの迷宮のレビュー

あらすじ

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。『黒い家』で圧倒的な評価を得た著者が、綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く、傑作長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

手に汗握る広大な土地を使ったデスゲーム。サバイバル要素もあり、ハラハラした場面が多く、ドキドキしながら読み進めた。終盤のいつ襲われるかわからない追跡劇は心底怖かったです。だれが怪しいかはなんとなく藍かなとは思っていたが、義眼を使ったカメラマンだとは思わなかった。満足感のある一冊でした。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過酷なデスゲーム。
参加する前の記憶が無い、ゼロサムゲームを匂わせるメッセージ、全員疑心暗鬼になってく感じが序盤から面白い。
全ての違和感が伏線につながりそうで何気ないシーンも気が抜けない。
後半は敵の位置が絶妙にわかるかわからないかの距離感でなんとか逃げ延びていく感じがすごく怖くて、主人公への感情移入、物語への没入感がえぐかった。
日曜日の夜中に読み終わったが怖くて寝れなくなってきつかったです(笑)
でも結末をしったうえで気づけなかった伏線を確認すべく2週目突入してます。そのくらい面白い。

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2025年09月02日

匿名

ネタバレ 購入済み

目覚めたら見知らぬ場所で、命をかけたサバイバルをすることになる。
誰が敵で誰が味方か、先の展開が読めず最後までドキドキでした。意外なオチみたいなのはなく、ゲームの運営への報いなどもなくちょっとモヤモヤしました。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

後半は血の気が引きながら読み進めました。
バトルロワイヤル系は初めて読みましたが、これは読み終えるまで休憩できない…

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2025年12月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラー小説、終始ドキドキして読んだしページをめくる手が止まらなかった。冒険小説にもミステリー小説にも思えたし、中盤からの食屍鬼のセリフ、文体が変わる部分ではこちらまで恐怖を覚えた。
「やがて、記憶は風化するだろう。言葉にならない思いが、あなたの胸を締めつける」
藍はこれからも永遠に組織に利用されると推察されるので、二人が会うことはないだろう。しかし、貴志祐介さんの著すバッドエンドは、ただのバッドエンドじゃない。いつも私たちをなんとも言えない気持ちにさせてくれる。
それにしてもラストが切なすぎる。ホラー小説を題した作品が、こんなに切なくて淡いラストで終わることはあるんだろうか。
終盤まで数々のグロテスクな描写を目の当たりにしつつも、最後までゲームブック通りに小説を読み進めてしまう読者。噴水の近くで笑う藍を想像し、藤木に代わるように淡い思いを抱いてしまった。それは私だけではないと思う。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

デスゲームだ…!面白かったです!
まず、舞台設定がちょっと不気味で、最初のあたりが一番怖かったかも。デスゲームってわりと屋内で行われることが多かったけど、屋外だったのがなんとなく珍しかったな。年代的なはこちらのほうが先だけど。人間を、グールにしたてていくやり方がなんか周到でえぐかった。食糧あったらそりゃ食べちゃうよ……。最後の真相は結局明かされないままではあったけど、もしかしてしんじゃったのかな…。

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2025年09月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

狂気と緊張、恐怖で胸焼けするような作品でした。
面白い。

良い点は「物語の基盤の設定」「常に命を感じる緊張感」「飽くなき場面展開」、物足りない点は「終盤の不足感」「抽象的なエンディング」かなぁと思います。

◾️良い点
◯物語の基盤の設定
非現実的な世界観とゼロサムゲームという設定の興味深さですね。ここは地球なの?SFなの?バーチャルなの?示唆されている殺し合いはいつ火蓋を切る?誰が敵?主人どうなる?世界観やゲームの真相は?と様々な謎に対してワクワクしますよね。

◯常に命を感じる緊張感
ゼロサムゲームでは謎の側面と喰う喰われるという緊張感が柱になると思いますが、序盤から敵対や危険人物を示唆されてることで終始主人公と同じで疑心暗鬼に駆られるんですよね。後も弛まないようイベントが用意されているのですが、視聴者だけじゃなく読者も恩恵を享受しちゃってますね…主人公サイドと感情移入しつつも視聴者サイドなんだ…と。

◯飽くなき場面展開
物足りない点でもあるのですが、基本的に座して思考という描写は(環境上当たり前ですが)少なく、動きが常にあるので飽きないです。読書苦手な人でも読みやすいと思いますね。

◾️物足りない点
◯終盤の不足感
今まで積み上げてきたゼロサムゲームの設定を全て投げ出してただのデスゲームになったのはちょっと気になりました。ゲームのクリアをしっかり用意し、途中クリアが見えなくなりつつも突飛な案でクリアする…王道ですがそっちの展開の方が良かったなぁと言う感想です。
てっきり後半は火星の迷宮に記載されている地下迷宮が次なるステージだと思っていたのですが…。
デスゲームならゼロサムゲームを凝る必要あったのかな、ハンガーゲームのようなゲームで良いじゃん、と思ってしまいました。
ただハンガーゲームのようにゲームマスターを打ち倒す…バックにいる組織に迫る…みたいな方針にいかなかったのは好みだなと思いました。

◯抽象的なエンディング
これはただただ好みの問題なのと暗喩を紐解く頭を持っていない私の問題ですが、ハッピーにしろバットにしろ明確な描写、ないしはもう少しボリュームのある帰ってきたと感じるエンディングが欲しかったです。

その他にも他の方が書かれているように主人公の行動等気になる点はあったものの総括するとこれはホラーの読書体験だ、と思わされる面白い本でした。

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2025年08月10日

ネタバレ 購入済み

クリムゾンの迷宮

普段はサスペンス系を読むので、こういった物語は新鮮でした。現実離れした設定ではありますが、読み進めるごとに先が気になり、一気に読みきりました。
スリリングな展開が多く、ハラハラドキドキでしたが、結末があっさりし過ぎていたのが個人的には少しがっかりしました。

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2016年04月17日

ネタバレ 購入済み

迷宮

タイトル通りの終わらせ方。
面白かったけど気になる点が解明せず満足は出来なかった。
私にはバッドエンディングでもなくグッドエンディングでもない。
コンティニューに思えた。

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2014年03月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

・前半☆4、後半☆3
・設定めっちゃ好き
・地球とは思えぬ異世界で参加させられるデスゲーム
・主人公チームだけが情報によって優位にゲームを進められているという優越感
・運営の罠で人ならざるものになった2人組に追われる緊張感
・先が気になってどんどん読み進めてしまう
・最初の道具ドラフトでコンドーム選んだシーンは笑った
・たしかに女性とチームでコンドーム選んでたら、他チームからはこいつ状況わかってんのかよってなるわな
・ラストで藍も運営側でカメラマン役ってのは驚いた
・ただ全体的に引っかかるところもあった(特に後半)
・重要っぽい情報への主人公のすっとぼけ方が気になった
・あと主人公と藍の恋愛シーンでのセリフが現実離れしすぎててちょっと痛々しい
・「あなたとじかに触れ合いたいの」なんて言わんだろ
・主人公のたまに出るアホムーブも気になる
・姿が見たいってだけでルール無視して山登ったり、俺はゲームを抜けるとか言ってバングルを出たのに結局追われて戻ってきちゃったりして結果論ではあるけどこいつ何してんの?状態
・とはいえ前半面白かったので良し!
・自分なら食料求めて南にいって即食屍鬼化してたな笑

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2025年08月10日

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