感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
10年ぶりに再読。
「やたらおもしろかった記憶はあるけど、どんなラストだったか忘れてしまった」ので。
「どこかのお金持ちが、道楽で“スナッフ・ビデオ”を楽しんでいる」という設定、オチなわけですが、読み終えて思ったことは、
読者である私もまた、この“スナッフ・ビデオ”を楽しむ側だったのではないか?ということ。
金持ちがこのビデオを見て楽しんでいるように、私もまた、これを見て楽しんでいたのではないか。
また、藍という近接カメラがいたおかけで、読者である私たちも、臨場感を味わうことができたのではないか、等々。
そう考えると、また別の恐怖が、私の中からわいてくる。
いっきに読める、楽しめる作品。
Posted by ブクログ
冒険している気分になれた。
実際に迷宮に入り込んでしまったかのような描写が上手いなと思った。
ゲームやゲームブックから着想を得ているのが伝わってきて、最後はトゥルーなのかなどうかなという洋風な終わり方だった。
デスゲームさながらの緊張感を味わうにはうってつけだったと思う。
星4の理由は、解答編がないことによるもやもやと伏線が回収しきらないことにある。
それも1つの物語のまとめとして無しではないとも感じているけれども。
Posted by ブクログ
貴志祐介はやっぱりホラーだねえ
情報の重要性を考えさせられる。
徐々に豹変していくゲームの参加者達がやべえ
追いかけられる描写が浮かんできてページをめくる手が止まらなくなるような作品。
Posted by ブクログ
2024/01再読
最初っからどんどん引き込まれて途中もなかなか止められないくらいおもしろかったんだけど、最後は少し物足りない。
じゃあどんな結末ならよかったか、と言われてもわからないんだけど。
Posted by ブクログ
ホラー小説は、貴志祐介さんは、『黒い家』のあまりの怖さに敬遠していたはずなのに…。表紙と作品紹介に惹かれて手に取ってしまった 笑。
主人公の藤木を含め登場人物は目覚めたら見知らぬ土地、深紅色(クリムゾン)の岩山が広がる場所にいた。手元には一台のゲーム機、賞金を掛けたデスゲームに強制的に参加させられていると気付く。
身一つで大自然、サバイバル要素も多くてRPGのようなストーリー展開。ゲーム機の指示に従って東西南北、4つの方角に向けてグループに分かれてゴールを目指す。途中に用意されたチェックポイントでアイテムや情報を得るのだが、飢餓状態や自然の恐怖の中で変化していく参加者たち…
食屍鬼と化した樽本と鶴見の外見・性格や感覚的な変化が生々しくて、藤木と藍にジリジリ迫ってきて怖い。焼いて食べ終わった窯の傍に頭と手が残されてるのも怖い。。マッチやライターが切れて人間を生のまま食べるのも怖い。。一人に無理やりその肉を押し込んで弁当という考え方、ある意味冴えてる所もまた恐怖でした。。(気候的に腐敗が早く、後々食べる予定の船岡の胃袋で保管の意味)
頁を読みすすめると面白さに手が止まらくなりました。いつもの読書するペースの倍速?言い過ぎ?笑。あっという間に読み切ってしまいましたが、結末が最も読みづらく理解不能で不完全燃焼な感じ。最もシンプルな終わりを期待してました。「えっ?結局どういう事?」は評価が分かれる所は評価が分かれる所かもしれません。
とはいえ貴志祐介さんは怖いし、世界観に惹き込ませる筆力がすごいです。ホラー具合がライトであれば他の作品も読みたいかな…笑。
クリムゾンの迷宮
普段はサスペンス系を読むので、こういった物語は新鮮でした。現実離れした設定ではありますが、読み進めるごとに先が気になり、一気に読みきりました。
スリリングな展開が多く、ハラハラドキドキでしたが、結末があっさりし過ぎていたのが個人的には少しがっかりしました。
迷宮
タイトル通りの終わらせ方。
面白かったけど気になる点が解明せず満足は出来なかった。
私にはバッドエンディングでもなくグッドエンディングでもない。
コンティニューに思えた。
Posted by ブクログ
ひねりとかはあまりなく、真っ直ぐなストーリー展開だけど、デスゲームのヒリヒリドキドキハラハラ感を味わえて良かった!
小説を読んでいるというよりRPGゲームをプレイしているような感覚だった。
食糧の中に食欲亢進作用のある物質が混ぜられていて豹変してしまう設定は上手いな〜面白いな〜と思った!
Posted by ブクログ
同著者の"黒い家"を読み、その時感じた恐怖に衝撃を受けたのでこちらも読んでみた。訳がわからず集められた人物たち、始まる奇妙なゲーム、次々に死んでいく登場人物たち、、読み進めていても特に度肝を抜かれるような展開は無かった。ただ、さまざまな場所に散りばめられているヒントや、サバイバルの知恵を教えてくれることで飽きずに読み終えることができた。主人公の過去や思考には多く触れるが、その他の登場人物への情報が少なく、周りへの警戒心や疑心暗鬼になる様子に共感できた。ハッとするような結末では無かったが、主人公のゲームを通しての変化が伺えた。