あらすじ
うつ病を患う20,30代女性へのインタビューと分析を重ねた調査と対話が一冊に結実。
不安と憂うつの断片を集め、「うつ病」という名の苦しみを当事者の言葉で再定義する。医学的定義やスティグマを超えて、女性の苦痛の新しい歴史を描く、最も深く温かな探求。
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Posted by ブクログ
鬱々としていた時期にちょうど予約図書が回ってきたので、とても参考になった。
筆者のインタビューに答えている20〜30代のうつ病女性患者は、みな聡明で物言いが的確。ケアラーやサバイバーが孤立やトラウマの経験を語るので、読んでいてしんどくなるが、自分の歴史を捉え直し、同じ目線に立って集まった女たちが前を向く姿に勇気をもらえる。
個人的には「文化依存症候群」のトピックがとても興味深かった。例えば韓国では「火病」と呼ばれる病が存在する。本来文化的/社会的な背景が大きく影響し多様なはずの精神病が、極めてアメリカ的である「うつ病」として一括りにされ、それを基に治療されているという現状。今後自分が不調になったときの考え方として、大きなヒントになりそう。