【感想・ネタバレ】このクソみたいな社会で“イカれる”賢い女たち――理解されない苦しみ、女性のうつ病のレビュー

あらすじ

うつ病を患う20,30代女性へのインタビューと分析を重ねた調査と対話が一冊に結実。
不安と憂うつの断片を集め、「うつ病」という名の苦しみを当事者の言葉で再定義する。医学的定義やスティグマを超えて、女性の苦痛の新しい歴史を描く、最も深く温かな探求。

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Posted by ブクログ

院生の調査者自身が、家父長制社会による鬱に悩まされながら書いた著書。そして調査対象者らは、社会の目から見れば、「鬱病の女」「狂った女」「ヒステリー女」であり、彼女たちの語りはおかしいものとして耳を傾けられてこなかった。しかし、彼女たちは的確にこの症状が彼女たち自身の性質から生まれたものではなく、言い換えれば、女に備わっているものではなく、むしろ、家父長制社会が彼女たちをそうさせたのであることを言い当てている。
むしろ、本当に狂っているのは、この家父長制社会とそれを温存することで権力を維持している人たち、多くの場合、男性である。

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2026年07月27日

Posted by ブクログ

鬱々としていた時期にちょうど予約図書が回ってきたので、とても参考になった。

筆者のインタビューに答えている20〜30代のうつ病女性患者は、みな聡明で物言いが的確。ケアラーやサバイバーが孤立やトラウマの経験を語るので、読んでいてしんどくなるが、自分の歴史を捉え直し、同じ目線に立って集まった女たちが前を向く姿に勇気をもらえる。

個人的には「文化依存症候群」のトピックがとても興味深かった。例えば韓国では「火病」と呼ばれる病が存在する。本来文化的/社会的な背景が大きく影響し多様なはずの精神病が、極めてアメリカ的である「うつ病」として一括りにされ、それを基に治療されているという現状。今後自分が不調になったときの考え方として、大きなヒントになりそう。

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2026年03月24日

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