【感想・ネタバレ】反逆の仕事論 AI時代を生き抜くための”はみ出す力”の鍛え方のレビュー

あらすじ

「AIを使えること」が武器になる時代は、もう終わる。では、来たる「AIは使えて当たり前」の世界で、何を武器に戦うか? ChatGPTをはじめとする生成AIの成長が止まらない。その驚異的な進化速度のもと、今や仕事にAIを活用することは、少しずつ「普通のこと」になりつつある。しかし、その行き着く先にあるものは「仕事がラクになる」バラ色の未来ではない。プレゼン資料や書類の作成、メール・チャット対応、そしてマーケティング……あらゆるタスクがAIに奪われる近未来に、会社があなたを雇う意味はどこにあるのか。待ち受けるビジネスパーソンの大淘汰を生き残るには、そんな時代に人材価値を担保してくれるスキルを、会得しておくことが肝要だ。そのスキルとは、ずばり「はみ出し力」。自分だけのアイデアを見つける視野の広さや経験の多様さ、理想を実現可能な道筋に落とし込む力、第三者を巻き込む力。「マジメさ」では、生き残れない時代がやってくる。ビジネスの現場でAIをフル活用する現役のITコンサルであり、同時に創作の最前線でAIと格闘するSF小説家でもある著者が放つ、誰もが職を追われ得る至近未来に備えるための戦略書。

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Posted by ブクログ

反逆の仕事論 AI時代を生き抜くための"はみ出す力"の鍛え方
著:樋口 恭介

近い将来必ず到来する「AIが人間の仕事を奪う時代」に、必要とされる人材であり続けるためにはどんなスキルが必要なのか。そして、そのスキルはどうすれば身につくのか。本書では、そんな実践的な話を「正しくはみ出せる人材」を根底として説明されている。

今後到来する本格的なAI時代に、自分の人材価値を保ち、会社で自分の居場所を保持し続けるためには、「はみ出せる力」を身につけておく必要がある。

構成は以下の5章から成る。
①マジメな社員から淘汰されていく
②今後生き残る「正しくはみ出せる人材」像とは
③上手にはみ出すための「妄想力」の高め方
④妄想を現実とつなぐ SFプロトタイピング
⑤周りを巻き込む力を補うコツ

生成AIに対してどのように向き合っていくかという書籍は多く刊行されている。本書は書名、「反逆」と書いてあるものの、向き合い方について逆張りをしているものではなく、極めてその対応は王道を語っている。

ITコンサルでもあり、SF作家という、ロジカルでもあり、現実的な妄想も描ける著者が描く近い未来像とバックキャスティングのロードマップは説得力があり、腑に落ちながら読み進めることができた。

5章では、新しいテクノロジーである生成AI等の技術を使う前提や企業内でのルールやライン等への配慮等、実務の活かし方等が記されている。

新しいテクノロジーであっても、自身のみではできず、仲間の巻き込み方や人の惹きつけ方等、時代が変わっても大切な仕事への向き合い方とコミュニケーション・協働について書かれている。

生成AIと向き合い、解釈し活用していくのは当たり前。
日々進歩し続けるその技術に対しての自信のスタンスを持ち、自分にしかないものを磨き上げていくことが急務となる。

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2025年07月27日

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