あらすじ
先進国で異例と言えるほど国民の信仰心が篤いアメリカ。憲法で政教分離を謳う「超大国」にして「科学大国」でありながら、宗教が政治、社会、文化などあらゆる面に深く浸透しており、宗教を知らねばこの国は理解しがたい。「多様性」と「分断」の間で揺れるアメリカ社会を宗教にフォーカスして活写する。
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Posted by ブクログ
表面的に分かりそうで根っこは違うらしいと感じたので、その点について解説されていないかと読んだ。
が、この本だけでは不足するだろう。
あくまで宗教がアメリカ社会へ与える影響であって、アメリカにおける宗教ではない。回心体験や教派の説明など、影響力は大きそうだが宗教に属するものについては度々カットされているからだ。各章立て自体はコンパクトなので、ここで大枠を捉えて、より詳しく知りたいものは別途進む使い方になるだろうか。
西洋文明が宗教への抵抗で進んだのに対し、アメリカはカトリックの拘束から抜け出すために始まった。国の礎を成し、心理的不安の度にキリスト教に舞い戻るのは、宗教に縋らぬ時代においてなおそれが身近にあり続けたからなのだろう。けれども個人主義に傾倒し、宗教もまたサラダボウルとなりつつあるアメリカで、今後も一国であれるのだろうか?