【感想・ネタバレ】不登校を克服するのレビュー

あらすじ

不登校問題の解決バイブルの決定版!

本来なら学校に行っているはずのわが子が毎日家にいる。その姿を見る親や家族は、これほどつらく悲しく、無念なことはないと言う。学校も、そこにいるはずの子どもがいない、寂しく残念なことだと嘆く。子どもの数は減りながら、不登校は全国あまねく、男女の別なく、親の職業にも関係なく、発生比率を高めて増え続けている。現在、地域で差はあるが、小学生は25人に1人、中学生は10人に1人が不登校のようだ。

かなり長い年月、いくつかの心理職の資格を得て、市井の片隅で、新生児から大学生までの子どもたち、親や家族、そして教師などの教育相談(カウンセリング)に携わってきた。子どもたちが抱えるあらゆる問題に関わってきたが、昨今、特に多いのは不登校問題の相談依頼である。

不登校問題に関する教育相談のねらいは再登校と再就学の実現である。それは、この問題の本質と個々の事例の問題の所在を正しく理解し、手だてを工夫し、手順に従い、知恵と感性をはたらかせれば、再登校と再就学はほぼ実現する。この書では、心理療法を学び、また数多くの臨床事例から習得した不登校問題の解決のための考え方や具体的な方策を明らかにする。

また、これまでの教育相談で、子どもたち、親や家族、教師等からたくさんのことを学んだ。それらを基に、不登校を生まない子育てや学校教育のあり方、社会一般の人たちへの関与の願いなどの提言を行う。行政当局への要望等も付した。

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Posted by ブクログ

教員等として40年以上にわたって不登校の子どもに関わり、解決に導いてきた著者が、自身の経験や多数の解決事例を踏まえ、不登校問題の解決のための考え方や具体的な方策等について解説。
哲学書や教育書などからのフレーズの引用は多いが、客観的な研究成果やデータに基づく分析はあまりなく、著者の経験に基づくと思われる言説が多い。その中で、不登校の原因の多くには家庭での乳幼児期からの育て方の問題があるといった根拠が薄いと思われる決めつけや、父親があるべき父性を持つべきといった昔ながらの価値観に基づく偏見などが散見されて、その点はかなりいかがなものかと感じた。
一方、不登校問題に関わってきた著者の長年の経験に裏打ちされた内容ということで、不登校問題の根源には否定的自己像があり、その解決のためには肯定的自己像を膨らますことが必要といった不登校問題の本質に迫るとおぼしき指摘も垣間見られた。また、再登校をゴールとした場合の成功事例の紹介が豊富で、不登校問題に適用できる心理学的手法の紹介も丁寧にされており、不登校問題解決に資する部分は少なからずあるとは思う。また、教員に不登校問題への対応に係る専門性を養成するため、一定の教員が臨床体験も含めカウンセリングを十分に学ぶ機会を設けるべきという著者の提言も納得性のあるものだと感じた。

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2026年02月07日

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