あらすじ
ニューヨークに暮らして約30年。この街で出会った人々から教えてもらい、少しずつ築き上げたセルフケア、セルフラブの道具箱のおかげで、なんとか自分らしく生き抜いてきた。揃えた道具を取り出しては自分という存在を理解すること、許すこと、愛することを身につけるためのすべを、もがきながら習得しようとしてきた著者。呑気に無傷で生きるなんてできない社会の中で、「今日もよく生きた」と自分に言ってあげたくなる一冊。
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Posted by ブクログ
50代の佐久間さんの等身大が、(良い意味での)かっこ悪さが、迷いが、そして時々吹っ切れた感も、様々な感情が書かれている。
私より少し年上の佐久間さんの体験や消化した思いは、自分のまさに今とタイミング的に合うところが多くて共感するのだ。
「ピンヒールははかない」で書かれていた「幸せ」の話がとても好きだった。
この本の中にも「ピンヒールは、、、」を書いた時のことが度々出てくるのだけど、その頃から気持ちも考え方も生活も変化があったのだということが伝わってくる。
私もあの時にあの本を読んでいたから、きっととても響いたのだろうと思う。
そしていまこの年齢でこの本を読んでよかった。
この本を読んだのはたまたまなんだけど、体のこと、誰かの死と向き合うこと、女であること、人間関係のこと、心の変化のこと。
何も正解はなくて、ノウハウ的なことも一切ないけど、ただただ、いろんなことが変化して、自分も変わっていくし、迷ったり、苦しんだり、自分の知らなかった自分の感情にであったりもするのだ。50を過ぎても。
でも歳を重ねて楽になっていく感じは伝わってきた。
今日もよく生きた、と思えるなら、それで良いのだと思う。