あらすじ
ひとりで汗の悩みを抱えている当事者の方、汗で悩む家族や知人をサポートしたい方へ。
シート、スプレー、服薬、塗り薬、手術など、汗の悩みを解決するための対処法や考え方を、わかりやすくまとめた1冊。
自分の汗に悩んでいる人は、日本では10人に1~3人、世界には3億6500万人もいると言われています。
「汗じみが気になってグレーや淡い色の服が着られない」
「手汗のせいで書類が濡れて破れてしまう」
「パソコンやタブレットに汗がしたたり落ちて故障させてしまう」など、
人によっては、日常生活に支障をきたすほどの発汗に悩まされている場合があります。
ときには対人面において大きな支障をきたし、メンタルヘルスを脅かしてしまうことも……。
周囲からは「たかが汗」と軽視されやすい汗の悩み。
当事者の体験談を交えながら、汗ストレスや自己嫌悪が驚くほどなくなるヒントを紹介します。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
学生の頃から汗に悩んできた。
頭から流れる汗のせいで、ファンデーションが使えなくなり、化粧を諦めた。
汗と匂いに敏感になり、人との距離も気になりすぎていた。
だけど、おかしいわけではなかったんだ。
自分なりの付き合い方を見つけられればいいと知ることができた。
汗をかくことが、もっと自然に受け入れられる優しい世界になりますように。
Posted by ブクログ
この本に書かれている多汗症患者さんの体験談やチェックシートによると、自分は重度ではないことが分かった。手汗、足汗、脇汗が気になるが、頭汗や全身汗で悩んだことはない。脇汗はボトックス注射を一度したことがあるが、効果は実感しなかった。読んだあと気持ちが楽になったし、こうやって文章に書き起こしたり、他人に打ち明けたりすることで、だいぶ楽になるものなんだな。手術の後遺症一覧は目も当てられないほどで、身内や知人がそのような状態になったらと思うと心が痛んだ。それだったら、いまの症状や特性とうまく付き合っていった方がよっぽど前向きに生きられると思う。著者が言うように、花粉症と同じような感覚で多汗症が世間で扱われるようになれば、どんなに多汗症の人々が堂々としていられるだろうか。自分のテクニックとしては、まずランニングなどで大量に汗をかいていれば、日常生活での汗が軽減されること。靴下を履くだけで、足だけでなく手や脇の汗が軽減される。あとはインナーにinTを着るだけで精神的な発汗(汗染みを他人に見られている恐怖感)を防げる気がする。リラックスしているときの発汗はニオイもほとんどなく問題ない。緊張しているときの発汗が一番厄介なので、完璧主義を捨てることや、粘り強い思考力を持つこと、身体のこわばりや呼吸が浅くなっていることに気づくこと、視野を広げてみることなどで、できるだけ落ち着いた精神状態でいることが、多汗症軽減だけでなく、より良い人生につながるはずだ。