あらすじ
経営者、幹部、情報システム担当者──
すべてのビジネスパーソンに捧ぐ、危機と再生の教科書。
経営の“もしも”に備える、全経営者必読の1冊
企業の存続危機に直面した瞬間、あなたは決断できるか?
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Posted by ブクログ
本業でセキュリティコンサルタントをしており、実際の情報セキュリティインシデント対応にあたった一企業の話を興味深く読んだ。
冒頭にあった「まさかこんなこと起きないだろう」「サイバー攻撃はウチの会社では発生しないだろう」、これが企業(特に中小企業)の経営者の率直な思いなのだろう。
そのような状況の中、発生した情報セキュリティインシデントに対してどのように対応したのか、時系列で追えるようになっている。
中々被害にあった企業がどのように情報セキュリティインシデントに対応したのかは見えない部分が多いので、経営者や情報セキュリティ担当者にとって参考になる部分が多いのではと思う。
実際に情報セキュリティインシデントに直面すると、本書にある通りやるべきことがたくさん出てくる。
本書内で書かれたこと以外にもやるべきことはたくさんある。
一コンサルタントとして、ちょっと対応が甘いな、他にもっとやったことがあるだろうに(あえて書いていないのか)と思う部分もなきにしもあらずだが、ここでは突っ込まないことにする。
本書の目的があくまで情報セキュリティインシデントに遭遇した際の経験談を伝える、対応したことのポイントを伝えることが目的だと思うので。
Posted by ブクログ
・24/07にファーストアタック。24/08にはサーバへの侵入形跡。24/09/12に、サーバの中身を全て暗号化された。
・09/12業務終了直後に「貴社のデータは暗号化された」と出てくる。
・09/13 07:00に、グループメール新規設定、お客様窓口の設置、インターネットアクセス禁止、主要システム稼働状況確認、を行う。
方針は、身代金は支払わない(復旧する確証がない)、完全復旧には1ヶ月以上かかるかも、再発防止のためネットワークは完全遮断する。アナログ対応で業務再開を目指す、全てのPCとネットワークを入れ替える、システム復旧よりお客様対応を優先する。
サイバー保険も、取引先からの損害賠償や逸失利益には対応不可で、何のための保険か!弁護士も一般論しか言わない!