あらすじ
同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは? 二つの殺人をつなぐ接点とは? 新人ルポライターの楢本野江(ならもとのえ)が辿り着いた真相は、驚くべきものだった……。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。
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Posted by ブクログ
負けず嫌いな女性ばかりが登場する。
女性同士のマウント。独身、結婚、仕事、専業主婦、年収、パート、子ども、26歳、35歳…今回もいろんなワードが出てくる。
事件の記事でも何でもそうだが、どこまでいっても当事者以外が関わってしまえば、その人の思いが上乗せされて、見えなくなってしまうという危うさを改めて感じた。
あったこと、出来事をたんたんと書くのは難しい。日記もしかり。あたりまえだが、自分のことも他人のことも全部を知ることはできないと、つきつけられた感じ。
余談として、海外の小説が苦手だ。翻訳されたものを読む気になれない。翻訳される前の人の文章が、そのままに表現されているのかと疑問に思ったりしてしまうから。どうしても翻訳した人の人生経験や言葉のニュアンスが反映されてしまうのではないかと感じてしまう。本当にその人が書きたかった本質をとらえているのかと思ってしまう。というのも、映画でも、英語がわかる人に聞くと、「意味合いが違うものがあるから、訳は見ない」のだとか。見えている世界が違うのかと思うと手がのびない。「画面に収まる訳には限界があるからね」とは、言っていたけど。
登場人物AとBがいたとして、Aが見ているもの、Bが見ているもの、全く関係のない第三者が見ているもの。どこまでいっても、噛み合わないものがあって7割8割合っていれば(多いか…)、事実として完成するのか、成立してしまうのか、それ以下もじゅうぶん存在しているんだ、それが限界でしょうがない…など答えのでないことをぐるぐると。
相手を理解する、理解したい、自分を知っている、知ってほしいは、難しい。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。一流企業のOLだった被害者の“裏の顔”とは? 二つの殺人をつなぐ接点とは? 新人ルポライターの楢本野江(ならもとのえ)が辿り着いた真相は、驚くべきものだった……。衝撃の結末が女たちの心の闇をえぐり出す、ドロドロ濃度200%の長編ミステリー。
【感想】
Posted by ブクログ
読解力不足ですみません、アキ=野江で遥子の(ネット上での)女ともだちというのは分かりました。
最後のは多重人格?存在してなかったってことですか?脳内の女ともだち?
Posted by ブクログ
同じマンションで二人の女性の死体が発見された。その事件を追うルポライターの楢本野江。
野江が書いた記事と取材過程が章ごとに語られ、記事の中では野江の推理なども書かれているが、そこに至るまでの過程が飛ばされていたり前後するので、途中で消化不良になりそうだった。
後半、一気に伏線回収と事件の真相が語れるが、あまりすっきりした結末でない事は確か。野江にもそれなりに秘密があり、モヤモヤした感じで終わる。続編らしき作品があるようなのでそれを読んでみるともう少しすっきりするのだろうか。
各登場人物の背景だったり人間像の描写がもう少し欲しかった。
Posted by ブクログ
読後に嫌な気持ちになるイヤミスの部類で、かつフリーライターである主人公が実はそもそも亡くなった人と深い親交があった、という点ではどんでん返しの部類に入るかも。最後までアキは誰か疑いながら読みましたが、そうくるか。
ドロドロ感は思ったより薄め。
Posted by ブクログ
登場人物はそんなに多くないんだけど、ペンネームみたいなのが出てくるので複雑で誰が誰だか分かんなくなりがち。
内容は面白い。
2人が殺された時少し視点を変えるとこんなにも事件の構図が違ってくるのかと思った。
Posted by ブクログ
女の登場人物が多すぎて誰がなにをしたのか理解しながら読むのに時間がかかった。何回も前に戻って読み返した。東電ol殺人事件をモデルにしてるからグロテスクと少し混ざった。途中まで女ともだち、というタイトルの意味が分からなかったけど、最後にやっと分かった。女ともだち怖い。
最後の最後までまったく結末が想像できない小説だった。まさかの胎児食べる儀式は怖いなと思った。野江もヤバ人だったのには驚いたし、予想できなかった。