【感想・ネタバレ】ダブル・ミステリ 月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラーのレビュー

あらすじ

「月琴亭の殺人」数々の不可能犯罪を解決してきた元新聞記者の弁護士・森江春策。彼は幻の映画上映会に招かれ、潮が満ちると孤島と化す地・天眼峡に建つホテル《月琴亭》にやってきた。しかしそこに集った他の四人は、それぞれ異なる理由で何者かに呼び出されたことが判明する。かくしてクローズド・サークルと化した閉鎖空間では殺人が起き……「月琴亭の殺人」ののち、「ノンシリアル・キラー」を経て、物語は怒濤の「解決篇」へ。/「ノンシリアル・キラー」元恋人の磯島健太が死んだ。いい加減なのに憎めない、お腹の子供の父親が──。頼りない恋人を見限って、シングルマザーになるという選択肢を選んだライターの「わたし」は、妊婦が電車内でトラブルに見舞われて急死した事件の取材中に、奇妙な違和感を覚えた。被害者女性の周辺では事故死が相次いでいるのだ。この不気味な事実に着目した「わたし」は調査を進めるが……「ノンシリアル・キラー」ののち、「月琴亭の殺人」を経て、物語は怒濤の「解決篇」へ。あなたはどちらから読みますか?※収録しております「ノンシリアル・キラー」「解決編」は、電子書籍版収録にあたり、紙書籍版と仕様が異なる部分がございます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

表側、裏側から読む二つの話。裏側葉横書き。真ん中に一つの真相。これだけでワクワクの仕掛け本。

①月琴亭の殺人
フライパンを伏せたような島。

テーブルの椅子に胴体をぐるぐる巻にくくりつけられ、腕はひじかけに、足は脚部に固定されていた。錠前をつけて。口には猿轡。

判事。

七瀬事件、みんな関係者。
森江春策、弁護人だった。被害者を守れなかった。

判事、飛び出す。

判事、殺される。
判事、首にロープを巻き付けられ、てすりにくくりつけてあった。その状態で展望台から飛び降り、手すりの一部分がかけて落ちた。

みんなが脱出しなかったのは、潮位が渡れるほどに低くなかったから。

警察来る。

犯行、森江にしかできない。
判事、2階にみんなに守られ上る。そのあと屋上から突き落とされたが、その間2階にいたのは森江だけ。

みんなは、はっきりと判事が戻ってきたのを見たわけではなかった。それらしい人物を見ただけだった。

展望台には、被害者のマフラーを置いてそこから落ちたように見せかけた。
なぜなら、突き落とされたのに悲鳴をたげていないなはおかしい。悲鳴あげていれば、ロビーのみんなにも聞こえているはず。

館に戻ってきた人影は、人じゃない?

人形をリフトの要領であげたのをみんなは勘違い?


月見里碧、紛れて来ていた。


②ノンシリアル・キラー

ブログ形式で進む。

磯島健太が死んだ。わたしの元恋人。

居眠り運転?

美崎コト絵、凄腕の女性。
妊婦。電車で、座席をめぐり男がわめき立てる騒ぎ。警官がやってくる始末。
女性、倒れる。男は、女に触ってすらいないと言う。

谷、転落事故。自殺? 殺人?

ファンタスコープ社の阿形淳之の死。

ファンタスコープ社で、とあるプロジェクトが一段落した日、アシスタントの磯島健太は社有のワンボックスカーでわたしのもとに現れた。同じ日、ヴィジュアル・クリエイターの美崎琴絵が電車の中でトラブルに巻き込まれ死亡。このことは関係が?

青塚草太郎、死亡。黎明大学植物研究室。



③解決編
月見里碧(やまなしあおい)。月琴亭を最後に訪れ、ノンシリアルではブログ書いていたわたし?

偽青塚草太郎、岩判事は殺していないが、ファンタスコープ社の制作デスク、電車内でマタニティ・ハラスメント事件を起こしたサラリーマン、黎明大学の植物研究室の本物を殺した。

月琴亭の事件にノンシリアルの犯人が紛れ込んでいた。

千々岩判事のポケットに入っていた無傷のゆで卵などから、彼は屋上空突き落とされたのではなく、外で何者かに殴打され、墜落死を偽装された。だとすると、いったん飛び出したホテルにまた戻ってきたときの千々岩判事は、彼自身であったはずはない。
その人物は月琴亭に来ていると思われていた人物ではない。

青塚草太郎?
恋していた。しかし、電車で事件。彼女にサラリーマンが難癖つけてきた。そこに紳士が彼女のために動いてくれた。その時ら電車の揺れに紛れて何者かが紳士に襲いかかった。だが、紳士が位置を入れ替えていたために彼女が犠牲に。

彼女を死においやった奴全員に復讐。
調べるうちに彼女をあそこまで疲れ果てさせて仕事をさせていたやつ。
さらに、本来彼女は仕事を終えたあとその会社の社有車で送ってもらうはずだったのに、社有車が出ていた。そのスタッフが私用だ浸かっていた。

月琴亭事件で、2階にあがった人物、ときには女装し宇津木香也に化けていた。
宇津木はサポート。舞台準備のためあらかじめこの島に。

あとから来た宇津木に扮した犯人が盗聴器した。その後、本物の宇津木と役割を交換。凶行のあと、判事に化けてみんなに目撃談されつつ2階にあがり、宇津木の部屋に身を潜める。

宇津木、潮汐表をすり替えた。

犯人、マフラーで首を隠していた。バイオリンのあとを隠すため。

Aの事件の犯人はBの事件に潜んでおり、Bの事件の犯人はAに出張。だから、共に犯人の名前は指摘できない。


→発想は面白いが、正直複雑でよく理解できていない(分かりにくい)。二つの事件が絡まるのと、本が反対からも読めるようになっている仕掛けなど凝っているのは確かなので、★5。
変装などが上手く行き過ぎなのは気になった。そして共犯いるのもマイナス。もっと分かりやすいトリックだったら、100点だったのだが。

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2026年05月28日

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