あらすじ
日本は群島であり、日本文明は群島文明である。大陸文明的な実体系思考よりも群島文明的な非実体系思考が優勢で、そうした世界観から生命は偶発的なものという感覚や共同主観の構造、革新性をもたらす美意識などが展開され、日本文明が創り出されてきたのだ。そうした日本の歴史的動態を描きつつ、日本の群島文明を形成する東アジアの哲学を「通底哲学」として世界哲学の中に置き直し、より深い文明論として展開する。日本の知の歴史を総合的に理解する、著者独自の日本思想大全。
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Posted by ブクログ
●日本における「群島性」という強い性格を「発見」しつつ新しく認識していく本。
●日本について、「群島性」という観点から深掘りする。→大陸文明と群島文明のせめぎ合いで日本の文化・思想が育まれてきたのだと理解した。
●「群島文明」という視点から日本の歴史を俯瞰する本かと思ったら、哲学・思想の本だった。とにかく難解だった。従来の学問が大陸文明的な世界観を標準にしすぎていることを徹底的に問題視しなければならない、という指摘は目から鱗だった。大陸文明の物差しを疑うことで見えてくる新たな視座がある。本書の内容にあまり関係は無いが、1テーマを見開き2ページで解説するスタイルが、著者の几帳面さを表しているように思った。