あらすじ
実は日本には「新しいリベラル」と言いうる人々が存在することが、7000人を対象とする社会調査から浮かび上がってきた。この人たちが求めるのは、私たちの「成長」をサポートする政治だ。「新しいリベラル」は最多数派を占めるのに、これまで見落とされてきたのはなぜか? 「従来型リベラル」や保守層など他の社会集団と比較しながら、「新しいリベラル」が日本政治に与えるインパクトと可能性を示す。「新しいリベラル」の実像と可能性を明らかにした、初めての書!
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Posted by ブクログ
大規模な調査の成果として、我が国の有権者の動向をかなり正確に把握していると感じた.次の6つの区分、新しいリベラル、従来型リベラル、福祉型保守、市場型保守、成長型中道、政治的無関心 を定義して、どのような投票をしているかを示している.どの区分も多数を占めてはいないことから、さまざまな組み合わせでこれからの政治が動いていく予感がしている.さて、小生がどの区分に属しているか考えてみたが、新しいリベラルの考え方: 築いた財産は政府やNPOを通じて、子や孫など後続世代の人的資本の形成に役立てる がかなり近い感じだ.
Posted by ブクログ
既存調査では表れなかった、社会投資型国家を志向する「新しいリベラル」について論じた一冊。
新書ながら300ページを超える骨太の一冊で、読み応え抜群であった。
内容を要約すると
「日本政治でリベラルの衰退が叫ばれて著しいが、実は従来型のリベラルと異なる、新しいリベラルの思想を持つ層が現れている。新しいリベラルは社会投資型国家を志向する。それは所得再分配に留まらない、各人の潜在能力の開花のため、「人的資本としての個人」に投資するという面を持つ。この層が積極的に支持する政党は、未だ存在していない。しかし、新しいリベラルの思想は他の保守やリベラルと連帯する可能性を秘めている。新しいリベラルは、日本政治に地殻変動を起こす存在である。」というものである。
私自身、社会投資型国家の理念には強く共感するところであり、政治哲学的な思想のバックボーンから丁寧に説明がなされているため、非常に勉強になった。
Posted by ブクログ
高市総理の自民党が圧勝した衆院選の後、リベラル論に興味が出たので購入。本来の意味通りのリベラルと、特定の政党と関連付けられたリベラルでは示すものが全く違っていて驚く。もともと政治的な関心はそれほど大きくないので、前半の旧リベラルについての解説なども知らないことが多くて興味深かった。ただ調査結果から導かれた分類がやや弱い印象も。全体的にはとても面白かったのでまた読み直す予定。
Posted by ブクログ
まさにタイムリー。
肌感は近い。
サイレントマジョリティがゆえに、既存政党は正確にキャッチアップできないのであろう。その結果、投票先がない、という悪循環になってしまうのか。
自分の希望がすべて揃う政党はありえないので、妥協を受け入れる寛容性を持って、選挙には絶対行ってほしい。
マニュフェストを守れなければ、次回は、違うところに投票すればいいのだから。
政党も理念を貫かないと浮き沈みを繰り返すだけだ。
Posted by ブクログ
「新しいリベラルは、存在する。けれども現在の日本政治は、それをうまく捉えていない」(p330)
何となくぼんやりと感じていたところを、理論と実証でしっかりと説明してくれた。なるほど!納得!!
日本のこれまでの野党、左翼、リベラル勢力の怠慢ともいえる。これからの政治に「左ストレート」のパンチは無力だ。求める結果が同じ方向ならば、思い切って「右フック」でいこう。
「新しいリベラル」を核とした政治へ。本書がそのきっかけになれば、そのパンドラの箱を開けたのだとしたら、とても面白い。