あらすじ
何度も作り直せばいい。器を焼くことは、心に明かりを灯すようなもの。
テレビ局の放送作家の仕事を突然辞めるはめになった30歳のジョンミンは、何ヵ月も抜け殻のようになり家に引きこもっていた。
ある日久しぶりに外に出て、歩いているうち、彼女はカフェと間違えて陶芸工房の扉を開ける。突然現れたジョンミンに、工房の主ジョヒは珈琲をふるまう。コーヒーのおいしさのわけは器にある、自分で作ってみない? というジョヒの誘いを受け、ジョンミンは陶芸教室に通い始める。
土の匂い、手を動かしてものを作る喜び、人懐こい猫、年代も悩みもさまざまな仲間たち。自分に向き合い、人生を見つけていくということ……。工房を舞台に繰り広げられる癒しと希望の物語。
手を動かすこと食べること。それが、力をくれる。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
人生につまづいた主人公が陶芸に出会い、心の傷を癒し、再び前を向いて歩き出す姿を描く再生の物語。
韓国パムカシ村の景色が目に浮かぶ。
様々な登場人物の言葉、物語を読んで浮かぶ映像が、じわじわと沁みて癒されていく。
読んでいく中で、心がじんわりと暖かくなるこの感じは、森沢明夫さんが書く物語のようだとふと感じた。
高城の海辺で、ジョンミンとギシクが二人でゆったりと会話をする。そんな物語の最後の場面が印象的で好きだ。
仕事で何かと忙しい毎日の中で、著者の「様々な変化の中を、本来の心を失わずに感動しながらゆっくり歩くことができているか」と言う言葉が心に留まった。
『猫を散歩させた日』読んでみたい。