あらすじ
飾り職人の夫・新吉が帰ってこない――。不安に駆られたおいちだったが、新吉は朝になって、何事もなかったかのように家に戻ってきた。しかし、新吉が言付けを頼んだ職人らしき人物が、菖蒲長屋近くで殺されていたことが判明する。しかもその懐には、きれいなビードロの風鈴がしのばせてあった。おいちは、身重であることも忘れ、岡っ引の仙五朗とともに、事件の解明に乗り出す。そんな折、おいちは石渡塾で共に学ぶ和江が、血飛沫を浴びたかのように紅く染まった幻を見てしまう。これは何かの予兆なのか。おいちは忍び寄る禍々しい気配に身をすくませる。シリーズ累計46万部突破! 仕事も家庭も大事にしたい娘の奮闘と成長を描いた青春「時代」ミステリー第七弾!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
謎解きとしてはほぼほぼ察しがつきますな。盗賊・熊蔵に由来した風鈴の云々は察しようもないけど、正助が容疑者の大本命でしょう。おいちと新吉はのろけっ放しでご馳走様。最後は出産が無事に終わってよかった。おうた主導の帯祝いは、結局やったんだっけ?物騒な事件に振り回されてやらなかったっけ?腹帯は賛否分かれるところだ。今回は和江の父・加納堂安がもうちいと痛い目にあってもよかった。あの親からあの娘が育つもんかね。もっとも、殺されるまですると気の毒すぎるなと案じてはおりました。おうたと松庵のそしり合いはあまりに過ぎます。
Posted by ブクログ
おいち不思議がたりシリーズ。
事件とともに、女性の生き方とか書かれていてそれも興味深い。事件はおいちの能力のおかげでかなり未然に防げた部分が大きい。メスが凶器に使われたのは皆さんショックでした。道具は扱いしだいで正にも悪にもなる。伯母さんたちとの掛け合いも楽しみの一つですが、今回は少し食傷気味に感じました。赤ちゃんが無事産まれてよかったです。子供を育てながらのおいちの活躍期待してます!