【感想・ネタバレ】イスラームの常識がわかる小事典のレビュー

あらすじ

世界人口の約五人に一人がイスラーム教徒でありながら、日本人はイスラームやムスリムを正しく理解していない。「右手にクルアーン(コーラン)、左手に剣」という好戦的で危険な思想という見方は間違いである。歴史をふりかえれば、むしろ他宗教より排他的ではなく、理性や平和を重んじる教義なのだ。では現在、緊迫するイラク情勢、パレスティナ問題をどう見たらよいのか。本書は、日本人イスラーム教徒である著者が、ムハンマド誕生から教義の真髄、発展史、中東情勢の読み方までを解説。「なぜ日本には信徒が少ないのか」「『クルアーン』はどのように成立したのか」「イスラム五行とは」「一夫多妻制は本当か」など基本知識がない人にもわかりやすく説明する。さらに、多くの誤解や偏見をときほぐす。「ジハード」とは本来、「聖戦」ではなく「努力すること」という意味。イスラームはキリスト教を土台に生まれた等々。日本人ムスリムがアッラーの教えを説く。

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Posted by ブクログ

イスラームについての本は2冊目。
筆者自身がムスリムということもあり、テロに対しての考え方など日本人と感覚が違って興味深い。
イスラム教誕生からムハンマド死後の栄枯盛衰、現代までの歴史については非常にわかりやすく書かれている。
生活についてはかなり駆け足の記述なので他の本を参照されたい。

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2016年07月24日

Posted by ブクログ

またイスラム世界が国際情勢の中でホットになってきている事を考え、一から学び直すために読んでみる。

イスラムの考え方がとても平和的で家庭を大事にする教義であるという節から、今のテロって本当にイスラムの考えに基づいてやっている事なのかという疑問を持った。こんなに平和を重んじ家庭を大事にする人々が、どうしてテロとか内戦とか、おおよそ平和とかけ離れたことを行うのか…宗派の対立の様相はなんとなくつかめたけれども、今度はテロリズムとかについて学ぶ必要があるのかなーと感じた。

それでも、イスラムの考え方を知るうえで、入門書のように読みやすくわかりやすかった。

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2012年06月12日

Posted by ブクログ

イスラムについてイスラム教徒の視点で書かれた入門本。
著者がイスラム教徒なので、ちょっと偏っている感じなのは否めないです。
イスラム教を軽く知りたくなった人にはいいかもしれません。
イスラム教徒ではないとわからない視点もあり、
イスラム教の良さも感じることができると思います。

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2009年10月04日

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