【感想・ネタバレ】小説神変理層夢経 猫未来託宣本 猫ダンジョン荒神のレビュー

あらすじ

荒神様!荒神様! 猫が死ぬのが怖くて小説が書けません!荒神様は日本中を巡行して、小さな建て売り住宅のわが家に来た。わが家では老猫が進行性の痴呆症にかかり、その看病で私は心身ともに限界だった。もしも猫が死んだら、私はどうやって生きていけばいいのか。ダンジョン――空想上の洞窟――内で荒神様と猫と私の共生が始まる。

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Posted by ブクログ

老猫ドーラの介護と親の死後手続き、作家業の暮らしの中に、垣間見え、たまにはページを乗っ取っていく何人もの神様たち。

自身(と猫家族)の人生を生きていくにあたって対峙しないといけないものと戦うべく武器を得て、活路を切り開いていっている感じがしてすごく好き。
生きるために荒神様を見つけてきたんだな、研究してるんだろうなと、すごいよなと思う。

偶然『琵琶法師』を読んだところだったので、語りの主体が移り変わるという琵琶法師的語りが昇華されて小説になっているのかもしれない…とボーナス的感動もあった。

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2022年09月23日

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