【感想・ネタバレ】禁酒宣言 ――上林暁・酒場小説集のレビュー

あらすじ

世に私小説というものがあり、今ではなんとなく遠ざけられているが、実は近代日本文学の有力なスタイルなのではないかという指摘もある。というコムズカシイ話はさておき、『禁酒宣言』は代表的私小説作家の1人上林暁が自らの酔態ぶりを描いた13編からなる短編小説集。題名とは裏腹の飲み屋通いのお話です。「飲み屋とは、女将との会話が人生であり神話的な広がりを持つ独特の空間である」ことがしみじみとわかります。季節を問わずお酒がおいしい方々にうってつけの1冊。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

全てお酒に関する短編私小説です。家族が困ろうと、お金が無くても、お店の女性に何度冷たくされても毎晩宿酔する様は情けないを通り越して、変に感心しました。この時代の作家には味が有ります。

0
2012年01月15日

「小説」ランキング