あらすじ
神の時代から続く恋!和風転生ファンタジー!
禁足地・神坐を中央に、四季の神の名が付けられた四つの邦からなる日上。春の邦の領主である花雲家の娘・謡は、冬の邦の次期領主である朽木銀ろのもとへ嫁ぐことに。幼い頃からの思い人である銀ろの花嫁になることを夢見ていた謡は、この婚姻を心から嬉しく思っていた。
しかし、冬の邦で久しぶりに再会した銀ろはなぜか冷たい態度で謡を避ける。ショックを受ける謡だが、落ち込む間もなく婚儀は進み……誓い盃を酌み交わそうとしたその時、突然大地に異変が起こり、急遽婚儀は中止になってしまう。
その後も日上では災厄が続き、これは不吉の前兆ではないかと人々は恐れ始める。不穏な気配の中、曖昧な立場のままで冬の邦に留まる謡は、朽木の屋敷の書庫で千年前の神話『大厄禍』について記した書物を見つける。
かつて神々と人間の間で起きた事件。そして今、次々と人々を襲う異変。荒御魂となった神が目覚め、再びこの日上の地を滅ぼそうとしているのか。神代から続く因縁が謡と銀ろの運命を導く――。
神話の色濃く残る日上の地を舞台に描く、ドラマチック和風転生譚、登場!
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Posted by ブクログ
春夏秋冬の各国の長もしくは近い人たちが主人公に割と好意的というか友達感覚でいたので油断していたら、ラスボスはそこにいたという。
そこは個人的には意外だった。
その他は割と予想通りだったので、ある意味安心して読めた。
気になったのはヒーローの影の薄さ。
主人公のためとはいえ避けていたこともあって、主人公との絡みがそもそも少ない。
しかも途中で結婚を無かったことにして物理的に離れ離れになる、最終的に主人公がそんな彼を助けに行くというヒロインポジションという立場逆転まで起きている。
絡みはお姉さんとの方が多かったのではなかろうか。
ラスボスの方が目立ってたし。
前世からの恋がやっと報われる話ではあるが、個人的にはもう少しヒーローに出番や見せ場が欲しかった。