あらすじ
YA小説の名手・石川宏千花先生が、ラジオのお悩み相談コーナーを舞台に、現代を生きる中学生ならではの悩みに、物語を通して寄りそう「令和のお悩み相談小説」。
――悩む気持ちには、星みっつも星ひとつもない
中学生は悩み多き年ごろ!?友人関係や個性について悩む子や、家族との関係に悩んでいる子。世の中やおとなたちに怒っている子もいれば、悩みがないことに悩む子まで。6人の中学生たちが抱える様々な悩みに、ラジオのパーソナリティーがアドバイスをおくる「ヤングタイマーズのお悩み相談室」。ふたりのパーソナリティーの、ときに真剣、しばし脱線しがちなおしゃべりを聴いているうちに、あなたの悩みもほんの少しだけ軽くなっているかもしれません。ズバッとお悩み解決はできなくても、きっとなにかに気づくきっかけになる。そんなラジオを聴いてみませんか?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ものすごく良かった! 等身大な悩みも良かったし、それに対する回答がまたありきたりな言葉じゃなく、すごく伝わりやすく、真摯で。続編書いてほしい。
Posted by ブクログ
中学生向けの読み物。自身の中学生時代を思い出してしまった。
中学生のころは、自意識過剰で、世の中に腹を立てていて、、、、ついでに親にも。そのくせ自分に自信がなく、友人はとてつもなくかっこよく見える。噂に一喜一憂し、容姿で判断され、目立ちたいと目立たなくていいの間をフラフラ、、、。だれもが少なからず悩みながら通ってきた道。ラジオのお悩み相談コーナーで、2人のパーソナリティーが、投稿者たちの悩みを、自分たちの話として捉え会話する中で、ヒントを与えていく。それが納得できる内容だから安心して読める。(ここが成人向けとは違うところ)
登場する中学生たちもタイプが色々で、読み手に似た誰かが居そうである。
Posted by ブクログ
俳優とミュージシャン、二人のゆるい会話が心地良い。こんなラジオがあれば聞いてみたい。
悩みは人それぞれで、共感する必要はないけど理解することは大切。多様性について実感するところが印象的だった。そんなこと?って思うようなことが、その人にとっては生きていけるかどうかの境界線だったりする。そして自分自身も、大人になったら「あの頃は…」って笑って話せるかもしれない。そうなればいい。
Posted by ブクログ
悩める中学生のためのラジオ「放課後の放課後」
マニアックな趣味をもつ意外な二人がパーソナリティの軽やかさのあるラジオ放送を何かのタイミングできく中学生たち。
同じような悩みを持つ人や自分の悩みを聞いてもらって解決する人。悩みも「多様性」。
中学生じゃなくても、自分の心を理解するのは難しい。誰かに聞いてもらえることは幸せ。