あらすじ
島根県松江にある〔川郷〕は夫婦で営む小さな店だが、宍道湖や中海でとれる魚料理が看板で、なかでも鰻のたたきには定評がある。常連には単身赴任者もいて、彼等は数年の任期を終えるとこの地を去っていく。店主には馴染み客との別れがいつもやるせないものだった――—。(表題作より) 短編小説の名手が、酒場の人びとの日常を細やかで情感豊かな筆致で切り取った傑作十編!
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Posted by ブクログ
タイトルで購入し、1篇目を読み終わって
2編目を読み始めて短編集だったことに
ビックリ、「鰻のたたき」を出すお店の話が
続くものと思ってたwww
個人的に面白かったり心に残ったのが
親子の学校?先生?嫌いは似るのかな?そして
現代の教育ってなんだかさみしいなぁ~なんて
って思った「親ゆずり」、なかなか複雑な
環境で育った兄妹のポテトサラダの伏線回収が
おもしろかった「ポテトサラダ」、
女将さんと菊さんの関係性が絶妙なバランスの
共依存っぽくなってる「山菜摘み」、
こういう人生ならひとり身でママさんとして
人生謳歌してもいいなと思った「乳母がわり」
ってかいい人過ぎやろ!だからあえて子供が
慕って来たのか・・・、結末が強引だったけど
当事者だったら恩人と思っても疑わないかも
しれない「大事な客」がよかったかな。