【感想・ネタバレ】モンテ=クリスト伯1のレビュー

あらすじ

将来を嘱望された若き船乗りエドモン・ダンテスは、嫉妬した同僚に陥れられて、海に浮かぶおぞましい監獄で14年もの獄中生活を送ることに。絶望の中、他の囚人が壁を削る音に気づいた彼は……。息をつかせぬ展開と冒険、劇画風で情感豊かな描写。フランスの文豪デュマの心躍る代表作を、鮮烈な新訳で。各巻には作家や作品の周辺情報などを紹介する「読書ガイド」を収録。(全6巻)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

感情タグはまだありません

Posted by ブクログ

全六巻のうち既刊三巻の第一巻。
描かれているのは、1815年2月28日から1829年2月28日までの14年間。それが丸々、主人公の主席航海士エドモン・ダンテスがシャトー・ディフに投獄されていた期間。

本作のダイジェスト版が黒岩涙香翻訳翻案の「巌窟王」として有名らしいが、幸か不幸か読んだことがないので、新鮮な気持ちで読めた。

マルセイユに帰港したダンテスは、次期船長に内定し、美女メルセデスとの結婚を控え、幸せの絶頂にあったのに、嫉妬に燃える同僚会計士ダングラールと恋敵でメルセデスの従兄弟のフェルナンの謀略に嵌められ、保身に走る野心家の国王検事代理ヴィルフォールが案件を担当するという不運もあって、裁判を受けることすらなく、政治犯収容所に入れられてしまう。

地下牢の同僚ファリア神父が神がかっていいひとで、ダンテスは何とか精神を維持することが出来る。ついでに(?)宝物のありか(これがモンテ・クリスト島)を知る。二巻以降は、この宝探しと自分を嵌めた3人への復讐が同時並行で進んでいくのだろうか。楽しみだ。

この巻の見どころは、何と言ってもダンテスの脱獄シーンだろう。死体との入れ替わり、というアイデアは見事。土に(願わくば浅めに)埋めてくれるかと思いきや、まさかの、特大の錘を付けての海中投棄。ダンテス君、大いに焦ったでしょうが、何とか縄を断ち切って無事に無人島へ脱出。すばらしいカタルシス。

脱獄をテーマにした作品といえば、映画の「ショーシャンクの空に」を何度も思い出しながら読んだ。こっちも、自分の保身のために無実の囚人を出したくない人(所長)がいて、構造は少し似ている。

0
2026年09月12日

「小説」ランキング