あらすじ
沖縄で最高裁の判事が殺された。判事はなぜ死なねばならなかったのか。東京地検、法務省、内閣情報室、警視庁……あらゆる国家権力を巻き込みながら潜行していく巨大な陰謀がついに暴かれる。乱歩賞を受賞した現役敏腕弁護士作家ならではの圧倒的リアリティと、驚愕の結末! 司法制度を根本から問い直し、日本を震撼させるリーガル・サスペンスの最高峰! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
ジョン・グリシャムに影響を受けて小説を書き始めただけあって、グリシャム好きなら間違いなくドハマりする作品。
もっと前に読んでいれば、電子マネーや陪審制(日本では裁判員制度)については「これからまさに起ころうとしていること」としてもっと楽しめたかも。
様々な機関の思惑が入り乱れる中、根気よく絡まった糸を解きほぐしていく真樹を少しは見習わなきゃ、とすぐに諦めちゃう自分は反省。
著者の3部作で法曹三者は全て登場し、長編は長らく出版されていなかったが、2013年に「新検察捜査」が出版されたのでそちらも早く読みたい。
Posted by ブクログ
最高裁判事が殺害された事件の真実を究明するため、判検交流で検察から最高裁判所にきている女性判事が、活躍する、という筋。
まあ、面白いことは面白いんですが、ありきたりな感あり。
Posted by ブクログ
長編。争いの焦点が実は違っていて、裏そのまた裏があるところは面白い、あと沖縄の刑事がかっこよく描かれているところも良かった。
最後がちょっとあっさりしすぎ。600ページ以上ひっぱってきて、ラスト5ページでおわり、というか最後は結局司法制度も世の中も変わりませんでした的な終わり方。これって犯人側の勝利になるのか。
Posted by ブクログ
さすがに十数年前の本なので、キーとなる事柄が古かったりはしたけれど(それだけこの十数年で司法改革が進んだってことか)、先が気になってどんどん読ませてしまう面白さだった。後半になると、なんとなく犯人像にあたりはついてしまったけども。
物語の「2本の糸」(裁判員制度、PLやら特許やらの国をまたいだ訴訟沙汰)は両方、まだまだ現在進行形の課題なんだろなー。