【感想・ネタバレ】日本精神史 ――自然宗教の逆襲のレビュー

あらすじ

1945年の敗戦後、主体性をもたず権力や多数者にいとも簡単につき従う日本人の傾向をどう克服するか、が大きな課題として論じられた。だが、今もこの問題はなんら解決されていない。これほど根深く、空気のようにわれわれの精神を規定しているものは何なのか―それこそが、日本の「自然宗教」である。われわれの心性の背景をなす「自然宗教」とは、どのように生まれ、いかなる特徴をもつものか? なにゆえそれは、この国に「普遍的思想」が根づくことを阻害するのか? 民俗学、歴史学、宗教史、思想史など幅広い知見を渉猟してその淵源を探り、克服へのかすかな道筋を問う。渾身の書き下ろし。

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Posted by ブクログ

もう少し八百万的なモノの話がメインになると思ったら、少し偏り(主張)が大きい本だった。でも興味深く読んだし、1つの軸からの考察として解りやすかった。

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2025年05月01日

Posted by ブクログ

日本人の精神・気質において美徳でもあるが悪弊となっている諦めの早さ・事なかれ主義・無責任などを形成するうえでベースとなっている自然宗教(「無宗教」的なもの)。これを克服するために創唱宗教・普遍宗教という自ら信仰を選び取っていく宗教、仏教においては浄土宗・真宗にある専修念仏のような自分存在を見つめ直し「凡夫」と自覚することで自意識過剰でない主体性の確立が望まれる。

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2019年01月04日

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