【感想・ネタバレ】わたくし96歳 #戦争反対のレビュー

あらすじ

「実は先生にお願いがあります。私は原爆で両親と弟3人を亡くしました。みんなの分も生きないといけません。これから先、2度とあんな戦争が起きないように、核兵器がなくなるように声をあげていこうと思っています。私を長生きさせて下さい。みんなに会った時、平和になったよ、そう言えるよう頑張りたいんです」

長崎で生まれ育った「わたくし」。
78歳のとき家出して東京にきて、
90歳で持ったiPadが人生を変えた。
20歳の女性の反戦デモの投稿で反省した。
「私たち戦争体験者が、言わなくてはならない」と。
戦後戦争体験記、被爆体験機とは一線を画した、96歳がいま伝えたいこと。

絶対言い続ける。#戦争反対。
サンキュー、グッナイ。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

16歳の頃に長崎の原爆を経験された方とその娘さんの著書。人生も晩年になって、娘がいるとはいえ長崎から上京し生活を始めるバイタリティが素晴らしいと思った。我が子からの「ハハは面白い」との評に、その方の生きる姿勢の素敵さを見る。
戦争経験者だからこその反戦の主張、それは、現代の世界情勢から、ともすれば「戦争にならざるを得ない」という考えが蔓延する中でも輝きを放っている。戦争は綺麗事ではない、本当に悲惨なことになるということを、戦後生まれの私達は残念ながら実感できない。だからこそ、戦後80年経ちもはや少数となった経験者の声を正面から聞き、考え続けなければならない。

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2025年12月17日

Posted by ブクログ

自分の高校の部活の友人のお母さまが著者。
長崎出身者としては、原爆の話は昔から聞かされているが、どの話も何回聞いても心が痛みます。
「戦争反対」は本当にその通り。でもそれが実現しないことが本当に悲しいです。

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2025年10月12日

Posted by ブクログ

爆心地から200mの長崎の原爆で両親と幼い弟3人を亡くした著者が、妹と叔母家族と生き、自らも結婚して家庭を持ち、49歳で被爆者手帳を申請してから亡くした家族に向き合い始め、戦争をしたがる人たち、戦争がなかったかのように過ごしている戦後世代に向け、戦争反対、核兵器反対を等身大の姿で訴えている様子に読んでいて涙が出ました。
 以前タモリさんが「新しい戦前」と言っていたことに衝撃を受けましたが、危機感がなさすぎる私たちに痛みを伴いつつ言葉を紡いで下さる姿に心揺さぶられると共に、何事も前向きでカラリとした著者の口調に最後まで一気に読み進められ、この時期に読むのに相応しい本に出会えたと思いました。

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2025年08月17日

Posted by ブクログ

『わたくし96歳が語る 16歳の夏 ~1945年8月9日~』を読んだ後に本書を読みました。壮絶な体験をしたにも関わらず、普段メジャーリーグや大相撲に文句を言うような快活なハハが、戦争の体験を語り出すまでの葛藤や強い気持ちが感じられました。京子さんとの関係性も素敵だなって思いました。いつまでもお元気で発信し続けてほしいです。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

90歳になってから平和への強い思いをSNSで発信し始めた森田富美子さん。
仕事を辞めて時間ができたことで、国会中継やニュース、政治のスキャンダルなどに目が向くようになり、「こんなにも不誠実なのは、もしかして戦争を知らないからでは?」と感じたそう。そこから、長年語ることのなかったご自身の戦争・被爆体験を、伝えるべきだと考えるようになったといいます。
娘の京子さんによる聞き書きで語られる、原爆で家族を失ったときの壮絶な記憶は胸が締めつけられます。長い間辛い思いを抱えてきた人や、今現在ももこういう思いをしている人が沢山いることは決して忘れてはいけないことだと思います。
更に、最近の森田さんの病気を抱えながらも精力的に活動される様子が娘の目からユーモアたっぷりに描かれていて、重いテーマでありながらとても読みやすく心に残る一冊です。Twitter(X)の発信も楽しみにしていますが、良い本に出会うことができました。

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

今年は終戦80年、読まなきゃと思っていた本を読んだ。今も存命中で戦争を経験した人の言葉はもっと広く知られてほしい。
長崎で生まれ育った森田富美子さんと娘の森田京子さんの二人のエッセイ(でいいのか?)
富美子さんの幼少期や戦時中の語りのところは想像しただけで凄惨極まりなく、数ページ読んでは閉じるを繰り返してなかなか読み進めることができなかった
本の一番最初のページに簡単な家系図がある。そのうちの何人が戦争、そして長崎に落ちた原爆で命を落としたのかが読むとわかるのだが、それは実際読んでたしかめてほしいと思う
どこがよかったか、とかではなく富美子さんの語りは全編において心に刻むべきで、実際に戦争を経験した人だからこそ抱く感情ややるせなさがある。そして戦争を経験した母について、京子さんからはどう見えているのか、何を感じるのかが書かれている。
富美子さんは街頭演説をした石破茂氏と話したことがあるという。"戦争したがり"な政治家だけは避けなければならないと力強く書かれていた
戦争と原爆を経験した人とその人を間近で見つめ、生活することで戦争と原爆が人間に何をもたらすか。それが克明に綴られていて今、読むべき本だった。そして読んでいるなかで伊兼源太郎による第二次世界大戦を扱った社会派ミステリーの
『戦火のバタフライ』の書評を富美子さんが依頼されていたと知った。私はすでに読んでいる小説だったが、たしかにこの人以上に適した書評者はいないだろうと思う
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるガザの虐殺、それを傍観する欧米。この本を読みすすめている最中にイスラエルはイランへの攻撃も行った。日々ニュースを見ていると本当にすぐそこに戦争が迫っていて、私は落ち着かない。怖い
7月には参院選がある。富美子さんが本のなかで言っている"戦争したがり"な政治家が当選しないように私は選挙に行く

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2025年06月29日

Posted by ブクログ

X(旧Twitter)で森田富美子さんの投稿を見かけて気になり、この本を手に取りました
96歳というご高齢にもかかわらず、戦争体験を発信し続けていることに、深い感銘を受けました

本の前半では、原爆によって日常が一瞬で奪われてしまった当時の様子が綴られていて、特に幼い弟たちが突然家族と会えなくなってしまう描写がとても辛く、胸が締めつけられました
母親が「これっきりの別れになるかもしれない」と言い、父親も「新型爆弾に気をつけろ」と話していたというエピソードからは、まるで別れを予感していたかのような切なさを感じました

その後、富美子さんは妹とともに叔母の家に身を寄せ、学校にも通わせてもらえたそうで、苦しい状況の中にも、希望の光が差していたことに救われる思いがしました

後半では、生い立ちから戦後の人生が描かれており、特に印象的だったのは、長女を頼って長崎から家出同然で東京に出てきた行動力の強さです
また、富美子さんのご家庭は裕福だったようで、戦時中に映画をよく観に行ったり、鯉が泳ぐ池のある料亭に住んでいたり、当時の高価な箏を買ってもらったりと、暮らしぶりにも驚かされました
それから、発売当初に購入したパソコン、アイボや海外旅行の話も登場し、裕福さが際立ちました

この本を通して、「奄美の原爆乙女」という本にも興味が湧きました

富美子さんがこれからも元気に発信を続けてくれることを願っています

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

原爆を長崎でうけた主人公わたくし96歳、広島の原爆のことはよく知られているけど長崎のことはあまり知られていないようですが、この体験談はすごいことだったとつくづく感じました。悲惨なことを生々しく語ったこと鳥肌が立ちました。よくぞ語ってくれました。よくぞ生き残ってくれました。戦後のわたくしの活動には頭が下がります。戦争反対Xのフォロワー8万5000人はすごい、いくたびの病気克服はすごいです。まだまだ長生きしてほしいです。こんなにも感動を与えてくれた体験記大傑作間違えなしです。あなたもぜひ読んで感動して下さい。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

96歳でこれだけ元気な人がいる、と言うのが生きる希望。戦争反対、何がなんでも反対、と明確に言える人は希少。

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2025年06月10日

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